銀河ドリームライン 釜石線の新型「HB-E220系」2026年1月19日デビュー!一番列車の時刻と運用ダイヤを発表【JR東日本】
イチオシスト

JR東日本盛岡支社は、「銀河鉄道の夜」のモデルになった釜石線に投入するディーゼルハイブリッドシステム搭載の新型車両「HB-E220系」の営業運転を、2026年1月19日(月)より開始すると発表しました。記念すべき一番列車は釜石発・花巻行き。デビュー当日の運行スケジュールや、盛岡〜釜石間で開始される定期運用の詳細、環境に優しいハイブリッド車両の特徴について紹介します。
「銀河鉄道の夜」のモデル路線に、ハイブリッドな新星「HB-E220系」が!
JR釜石線は、岩手県花巻市の花巻駅と釜石市の釜石駅を結ぶJR東日本の路線です。前身の「岩手軽便(いわてけいべん鉄道」は、岩手県花巻市で生まれた宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のモデルとされています。
そのため、愛称として「銀河ドリームライン釜石線」が使用され、宮沢賢治が作品中にエスペラント語の単語をよく登場させていたことにちなみ、全駅にエスペラント語の愛称が付けれらています。
そんな釜石線に、ディーゼルエンジンと蓄電池を組み合わせた「ディーゼルハイブリッドシステム」を搭載した新型の気動車、HB-E220系が投入されます。
(※エスペラント語は、異なる民族や言語の壁をなくし意思伝達を図るために、ルドヴィコ・ザメンホフなどが1887年に創案した言語です。)
記念すべき「一番列車」は釜石駅を9時2分に出発
ファンなら気になる「最初の営業列車」は、2026年1月19日(月)の釜石駅発・花巻駅行きの普通列車(658D)です。釜石駅を9時2分に出発し、花巻駅には11時20分に到着します。
盛岡~釜石間の定期運用もスタート
一番列車の後は、以下の列車で定期的にHB-E220系が使われるようになります。
まずはデビュー当日の1月19日(月)から、盛岡駅を18時33分に出る釜石駅行きの下り列車(1663D)に充当されます。翌日の1月20日(火)からは、朝の釜石駅5時36分発・盛岡駅行きの上り列車(1654D)でも運転が始まります。いずれも2両編成での運行です。
「HB-E220系」ってどんな車両?ざっくりスペック解説
「ハイブリッドって何がすごいの?」という方のために、従来の車両と何が違うのか、その特徴をざっくりご紹介します。
静かでエコな「ハイブリッド」駆動
一番の特徴は、その心臓部。「ディーゼルエンジン」と「蓄電池」を単独、あるいは組み合わせ、これらの電力をもとにモーターを駆動する「ディーゼルハイブリッドシステム」を搭載しています。環境対策として排気中の窒素酸化物や黒煙などの粒子状物質を低減するエンジンも搭載。電車の機器も使えるため、液体式気動車と比べてメンテナンス性も向上しています。
「3扉」でスムーズ乗降!混雑時も安心
大きな変化はドアの数。従来の車両は片側2扉でしたが、新型のHB-E220系は「片側3扉」になります。これにより、通勤・通学時間帯の乗り降りがスムーズになることが期待されます。
車内は「ロングシート」&バリアフリー
座席は、たくさんの人が座れる「ロングシート」を採用。ベビーカーや車いす利用者のためのフリースペースも設けられているほか、トイレは電動車いすにも対応した広々とした洋式トイレになります。
さらに、各車両には防犯カメラや非常通話装置も設置されるので、セキュリティ面でも安心です。
JR東日本は釜石線のほか、同じ盛岡エリアの東北本線(花巻~盛岡間)や高崎エリアの八高線(高麗川~高崎間)へ「HB-E220系」を投入する計画です。
【参考】
JR東日本 高崎・盛岡エリアに新型車両「HB-E220系」投入へ(※2024年11月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12988003.html
お楽しみはこれから?記念イベントの計画あり
新型車両のデビューといえば、記念式典や出発合図などのイベントがつきものです。
今回の営業運転開始にあたっても記念イベント等の実施が予定されていますが、現時点では「詳細は決まり次第、改めてお知らせ」とのこと。どんなお祝いが行われるのか、続報を楽しみに待ちましょう。
運転スケジュール(予定)
▼2026年1月19日(月)のみ運転
普通「658D」:釜石 9:02発⇒花巻 11:20着
▼2026年1月19日(月)から運転
普通「1663D」:盛岡 18:33発⇒釜石 22:02着
▼2026年1月20日(火)から運転
普通「1654D」:釜石 5:36発⇒盛岡 8:49着
※運用上の都合により変更となる場合があります。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の舞台を走る新たな主役、HB-E220系。静かで快適なハイブリッド車両の旅は、釜石線の魅力を再発見する良い機会になりそうです。一番列車に乗るもよし、撮影するもよし、新しい時代の幕開けをぜひ現地で体感し、冬の岩手の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(画像:JR東日本盛岡支社)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
記事提供元:旅とお出かけ 鉄道チャンネル
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