「54度が正解だったかな…」 岩井千怜はPO敗因の一打を悔やむも「やりきりました」
イチオシスト
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇30日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
プレーオフ2ホール目で力尽きた。首位と2打差の3位タイから出た岩井ツインズの妹・千怜は、7バーディ・2ボギーの「67」で回りトータル9アンダーでフィニッシュ。鈴木愛と並んでプレーオフに進んだが、2ホール目に4打目のアプローチを決められず、鈴木の前に敗れた。
「やり切りましたね」。序盤から3連続バーディを奪うなど猛追し、単独首位に立つ時間もあったが、16番で「やっちゃった」とボギーにして2打差の2位に後退。だが「最後まで何が起こるか分からない」と気持ちを切り替えると、17番パー4は奥からの5メートルをねじ込んで再び1打差に詰め寄る。トータル9アンダーでホールアウトすると、1打リードの鈴木が18番でボギーとしてプレーオフに突入した。
左ドッグレッグの18番で行われたプレーオフ1ホール目は、互いにパー。2ホール目の岩井のティショットは「1ホール目は少し右にいってドローがかからなかった」と狙いを少し左に取ったが、「ちょっと左に出てしまった」と林の上のラインに飛んだ。気に当たってフェアウェイに出てきたが、打ち上げのグリーンのピンまで243ヤードも残った。
3番ウッドで果敢にグリーンを狙ったが、「当たりは悪くなかったのですが、ちょっとドローがかかり過ぎました」とグリーン左手前のティフトン芝のラフへ。モグラの穴があったため救済を受けて、ドロップ。
「ライは悪くなかったのですが、なんでか50度をもって転がし上げようと思って。スイングのリズムも速くなってしまって、強く打っちゃいました」。勢いよく転がったボールはピンを越えて、反対側のエッジで止まった。4打目もチップインを狙ったが及ばず。パーパットを沈めた鈴木に軍配があがった。
プレーオフ2ホール目の3打目は「54度が正解だったかなと思いました。直感が50度だったので、50度を握ったのですけど…」と少しの悔いを残したが、「やりきりました」と清々しい笑顔を見せた。
最終戦には4年連続での出場だが、過去3大会で60台は一度もなく、23年の18位が最高だった。「昨年まではあまりいい順位ではなかったので、この順位で上がれたのは成長していると実感しました。何がかは分からないですけど」。
今年は海を渡って米国を主戦場とし、米ツアー初優勝も挙げた。「高い壁に向けてチャレンジし続けてきた一年」と振り返ったが、高いレベルでもまれた成果を国内最終戦で見せた。
1月早々から豪州で合宿を行って、米国の開幕戦(1月29日~2月1日)に向かう予定。「また来年もチャレンジしないといけない。メジャーで勝ちたいですし、チームやファンの方など支えてくれている方に結果で恩返ししたい」と話す。今年優勝した国内開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の出場はまだ未定だが、来年も海の向こうで岩井ツインズは暴れてくれそうだ。(文・小高拓)
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