ツーリング中にバイクの鍵がない!? 焦らずできる対処法と予防策まとめ
イチオシスト
家を出るときやツーリングの途中など、出先で、ポケットやバッグを探してもバイクの鍵が見つからないという経験をしたことがあるライダーもいるかもしれません。
バイクの鍵を紛失すると、走り出せないのはもちろん、駐輪場所から動かすこともできず、非常に困った状況に陥ります。
では、もしバイクの鍵をなくしてしまった場合、どのように行動すればよいのでしょうか。
スペアキーで開錠するか、ロードサービスや業者に頼むか
バイクの鍵を紛失すると、エンジンの始動だけでなくハンドルロックの解除もできず、身動きが取れなくなります。
家の中でバイクの鍵をなくした場合はバイクの出庫や些細な移動すらできなくなるほか、外出中になくした場合は家に戻れなくなったり、外出先に迷惑をかけたりするといった影響も考えられます。
そうした場合の対処法として、まず挙げられるのがスペアキーによる開錠です。
多くのバイクメーカーは、万が一に備えてスペアキーを付属させています。
そのため、まずはスペアキーが手元にあるか確認し、ある場合はそれを使用して開錠できます。
一方で、スペアキーが見つからない場合や、外出先で手元にない場合は、ロードサービスの利用を検討する必要があります。
JAFをはじめとするロードサービスでは、多くの場合、鍵の紛失だけでなくメットインへのインキーなどによるバイクの解錠や搬送にも対応しています。
このようなロードサービスでは、車両を自分で動かすことなく必要なサポートを受けることが可能です。
このほか、身分証明書と車検証、自賠責保険証などで所有者であることを確認できれば、鍵開け業者に依頼することも可能です。
ただし、依頼時には料金や対応範囲を事前に確認しておくことが大切です。
そして、もしすぐにバイクを動かさなくてもよい場合には、販売店やメーカー系ディーラーに相談し、鍵の再発行やイモビライザーキーの登録などを含めた対応を検討するとより根本的な解決が見込めます。
最近増えている開けづらい鍵｜イモビライザーキー・スマートキーの特徴
上述のように、スペアキーの利用やロードサービス・業者への依頼によって多くのケースは解決できますが、すべてのバイクが同じ方法で開錠できるわけではありません。
さらに、近年ではセキュリティ性能の高い鍵が増えており、従来の方法では対応できないケースも見られます。
セキュリティ性能の高い鍵のなかでも代表的なものがイモビライザーキーとスマートキーです。
イモビライザーキーは、通常の金属製キーの持ち手部分にICチップを内蔵しており、キーシリンダーに挿し込んだ際に車両側の認証コードと一致した場合のみエンジンが始動します。
この仕組みにより防犯性能は格段に高くなっていますが、逆に紛失時には鍵業者でも簡単に開錠できない場合があります。
また、スマートキーはキーシリンダーそのものが存在せず、キーを携帯していればプッシュボタン操作やレバー操作でエンジンを始動できるシステムです。
スマートキーは防犯性能だけでなく、ポケットやバッグに入れたままでも操作できる利便性が特徴ですが、これもまた開錠業者では対応できない場合があります。
こうした先進的な鍵は、従来の鍵にはなかった防犯性の高さと引き換えに、紛失時にも開錠しづらくなった点が特徴です。
そのため、スマートキーやイモビライザーキーを採用しているモデルの場合は、安易に業者に依頼する前に、販売店やメーカー系列のサービス窓口に相談することがスムーズな対処につながります。
まとめ
バイクの鍵を紛失すると、走行不能になるだけでなく、思わぬトラブルや出費につながるおそれもあります。
そのため、日常的に鍵の保管場所を決めておく、キーホルダーを目立つものに変えるなど、紛失防止の工夫をしておくことが大切です。
さらに、中古バイクを購入する際にスペアキーが付属していない場合は、納車後できるだけ早めに販売店や専門業者で複製を作っておくと安心です。
そして、もし鍵をなくしてしまっても、スペアキーの利用やロードサービス・鍵業者への依頼、販売店での再発行など、状況に応じて取れる手段はいくつかあります。
自分のバイクの鍵の種類などを日頃から適切に把握し、万が一の時には落ち着いて対処することが迅速な解決につながります。
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