2位浮上の鈴木愛がギャラリーに本音「難しさ伝わっているかな? 乗っただけでも拍手してほしい」
イチオシスト
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇28日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
今大会に出場する日本勢最多の12年連続出場を誇る鈴木愛が5バーディ・2ボギーの「69」と伸ばし、初日の8位からトータル5アンダーの2位に上がってきた。1番パー4はボギーとしたが、残り68ヤードの3打目をピンそば1メートルにつけた9番パー5からの3連続バーディなどで巻き返し、首位とは1打差。今季2勝目に向けて、絶好の位置で週末を迎える。
「このコースは苦手なホールが多いんです。ドローで打っていきたいけど、左にミスがイヤでなかなか振り切れない。でも、今年は気持ちよくドライバーを打てている。その分、(2打目を)フェアウェイから打てるので、いつもよりチャンスを作れています」
当該年度の優勝者など、限られた選手しか出場できないシーズン最終戦。2013年のプロテストに合格した鈴木はツアー本格参戦1年目の14年から出場を続けている。10年以上もトップランカーとして立ち続けている最終戦の舞台。だからこそ思うことがある。
「このコースはホント難しい。フェアウェイから打っても、『どこに出すんだよ』と思うくらい難しいんです。狙っている5ヤード前後に落とさないとグリーンには止まらない。点で攻めないといけないダメなんですけど、その難しさが伝わっているのかなぁと思いながら、回っています」
例えばパー3のホール。グリーンをキャッチしても、ピンから遠いとギャラリーの拍手は当然ながらパラパラ。そこで、鈴木からお願いがある。
「全部、上って下りのグリーン。どこにピンが切ってあっても、落としどころはめちゃくちゃ狭い。難しすぎる~なんです。乗っただけでも拍手してほしいなぁ」
センター部分が高く、カメの甲羅のような小さなグリーンが特徴の宮崎CC。しかも芝目のきつい高麗グリーンが難しさに拍車をかける。バーディパットを打てれば“御の字”なのだ。
フェアウェイキープ率は1位の78.6%(22/28)で、パーオン率は61.1%(22/36)と納得の2日間。25.5で3位の平均パット数にも不満はないはず。ジョークのような「もっと拍手を」のお願いは、「やりがいがある」という難関コースで奮闘するツアー通算21勝の実力者の偽らざる本心だ。
9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から5試合連続で予選落ちを喫した。「TOTOジャパンクラシック」では5位に入ったが、予選落ちがない日米共催大会は記録上はカウントされず、「伊藤園レディス」で予選落ちは6試合連続に伸びた。これまでは3試合連続が自己ワースト。20位だった前週の「大王製紙エリエールレディス」で不名誉な記録にようやくピリオドを打って、宮崎に入って来た。
「ゴルフがイヤになった」と元々休む予定だった「樋口久子 三菱電機レディス」の週はクラブを一切握らず、休養に充てた。1カ月以上の低迷を脱して臨む最終戦。国内メジャーはこれまで「日本女子プロ選手権」を2度制している。最終日の最終18番グリーンで拍手喝さいのメジャー2冠を達成すれば、またゴルフが大好きになる。(文・臼杵孝志)
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