シニアのスマホ利用率ほぼ100% AI検索も増加しデジタル対応が加速
イチオシスト
シニア世代はデジタル社会への遅れやネットリテラシーが低いと思われがちだが、パソコンやスマホが普及して久しい現在、実際はどうなのだろうか。シニアのインサイトについて調査・分析を行うハルメク 生きかた上手研究所がハルメク読者468人を対象に、「デジタルデバイスに関する意識・実態調査」を実施したところ、AIを活用する人も一部に存在することが明らかになった。

50代以上のスマホ利用率は98.9%で前年キープ

ハルメク 生きかた上手研究所は、2025年6月11日~8月4日、55歳~74歳のハルメク読者468人を対象に、「デジタルデバイスに関する意識・実態調査」を郵送アンケートにて実施した。
現在利用しているデバイスを尋ねると、「スマホ」が2024年と同じく98.9%で首位をキープ。「パソコン」が56.2%で前年比6.7ポイント増、「タブレット」は同年比3.3ポイントアップして27.4%、「スマートウォッチ」は12.6%で同年比5.7ポイントアップ、「スマートスピーカー」は2.1%で利用率は伸びていないという結果に。

続いてスマホに関する疑問を解決するためにどのような方法を取っているのかを尋ねると、「人に聞く・尋ねる」と回答した人は2023年の71.6%から16.5ポイント低下して55.1%、69歳以下はいずれも50%台で推移する一方、70代のみ66.7%と依然高い傾向が見られた。
「自分で探す」と回答した人の割合は、2023年の26.6%から17.9ポイント増加して44.5%。特に60代での伸びが顕著な結果となった。全体的に「人に頼る」から「自己解決」へとシフトしつつあることがわかった。
AIを使った検索は2024年比7.9ポイントアップで9.4%

検索手段としてどのような方法で行っているのかを尋ねると、「文字で検索する」が93.4%で最も多い。「音声で検索する」は2024年比で15ポイント低下、「画像や動画で検索する」も同年比5.4ポイント低下している。
一方「ChatGPTなどのAIに質問する」が同年比7.9ポイント増え9.4%に増加した。AIを相談相手として活用している人や生成AIを使った経験がある人は、一部存在するものの、まだ少数にとどまっている。
AIを活用している人に、どのような目的で活用しているのか尋ねると、「Gemini、株式から料理等、いろいろなことを教えてもらっている」(63歳)、「ChatGPTで疑問に思ったことを質問しています。歴史のことから薬の飲みあわせまで多岐にわたります」(63歳)、「自分の悩みを相談している」(64歳)、「昔飼っていた犬の絵を描いてもらった」(72歳)などの声が挙がった。徐々にではあるが、AIを活用する人は今後も伸びてくると予測されるだろう。
出典:【株式会社ハルメクホールディングス】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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