金券ショップ「新幹線チケット」活用のポイントまとめ 使用時の注意点は?
イチオシスト
出張などで新幹線を頻繁に利用するなら、少しでも安くしたいところ。そこで注目されているのが「金券ショップ」です。ただ、どのくらい安くなるのか? 実際にどのように使えばよいのかよく分からない人も多いと思います。そこで今回は、金券ショップ「新幹線チケット」の安さと使い方や注意点について解説します。
金券ショップの新幹線チケットの種類を知ろう

金券ショップでは格安な「新幹線チケット」が販売されていますが、実はこのチケット大きく分けて3種類あるのをご存知でしょうか?
それは「自由席新幹線特急券」「企画きっぷや指定席新幹線特急券など」「株主優待券」です。このチケットの種類によっては、購入後に乗車日などを変更する必要があるため、あらかじめどのチケットなのか知っておく必要があります。
■金券ショップの新幹線チケットの種類と利用方法
【1】自由席新幹線特急券(指定席新幹線特急券)
自由席の新幹線特急券を購入して区間や日時を変更する(指定席新幹線特急券は変更不可)
【2】企画きっぷや特価チケットなど
割引率の高い企画きっぷや特価チケットを購入する
【3】株主優待券
JRの株主優待券を利用して指定席券売機で購入する
このどれを選ぶかで利用方法が異なるため、このあと詳しく解説します。
ちなみに、以前は金券ショップの格安新幹線チケットといえば「回数券」が利用されていました。これは6枚綴りになっていたのでなかなかお得だったんですが、2024年12月に販売が終了しています。
【1】自由席の新幹線特急券を購入した場合
金券ショップで新幹線チケットを購入する場合、「自由席新幹線特急券」を購入するのが一般的です。
そもそも券売機で新幹線のきっぷを購入した場合、みどりの窓口で1回だけ日付や乗車区間の変更が可能です。そのため、自分の利用したい日時や区間に変更して使うことができるのです。
ただし、日時や区間を変更するためには「みどりの窓口」へ行く必要があります。最近はみどりの窓口が減少しているうえにインバウンドの影響もあって、非常に混雑しているでしょう。
また、金券ショップには「新幹線指定席特急券」もありますが、こちらで日時や区間を変更するには、みどりの窓口で一旦払い戻しを受けてから再購入する手続きが必要となります。
しかし、クレジットカードで購入されたいわゆる“C制”きっぷの場合は、払い戻しの際に購入時のクレジットカードが必要になるため、実際には変更が不可能です。ご注意ください。

【2】割引率の高い企画きっぷや特価チケットを購入した場合
割引率の高い「企画きっぷ」や「特価チケット」の場合は、基本的に日時や乗車区間を変更することができませんので注意が必要です。
たとえば「ぷらっとこだま」という企画きっぷを購入した場合、券面に書かれている日時の新幹線以外に乗ることができません。しかも、乗り遅れてしまった場合は、後続の「こだま」に乗ることもできないのです。
そのため、企画きっぷや特価チケットがいくら安くても、確実にその新幹線に乗ることができないときはオススメできません。
ちなみに、日時や区間が指定されていない「フリーきっぷ」もありました。たとえば、以前の「青春18きっぷ」は金券ショップでよく取引されていましたが、2024年の冬期から有効期間が“連続した3日間と5日間”となってしまったため、最近、金券ショップで見かけなくなりました。

【3】JRの株主優待券を購入した場合
金券ショップではJRの株主優待券も購入できますが、実際にどうすればいいのでしょうか?
株主優待券はJR各社の株主に配布される優待券で、新幹線のきっぷも割引で購入できます。JR東日本なら4割引、JR東海なら1割引、JR西日本なら5割引となります。この割引を利用して新幹線チケットを安く購入するんですね。
使い方は簡単です。たとえばJR東日本では、株主優待券にQRコードが記載されており、指定席券売機に読み込ませて使うことができます。
指定席券売機での操作に手間がかかりますが、慣れてしまえば誰でも4割引になるため、かなりオススメです。もちろん、みどりの窓口でも使用可能です。
●JR東日本「-株主優待割引券 ご利用案内-(PDF)」は→こちら
なお株主優待券で安く新幹線チケットを購入する際の注意点としては、JR各社をまたいだ新幹線では、優待券を利用したJRの管轄区間しか割引が適用されないこと。
たとえば、東京駅から敦賀駅まで北陸新幹線を利用した場合、JR東日本の株主優待券の割引が適応されるのは東京駅-上越妙高駅間のみです。そのため、1,000円程度しか割引にならないんですね。
また、JR東日本の株主優待券は片道利用で4割引きとなるため、長距離になればなるほど割り引かれる金額が増えていくのにも注目です。
金券ショップによって値段は違いますが、JR東日本の株主優待券は3,000円前後で販売されています。そのため、7,500円以上のきっぷに株主優待券を使用しないと赤字になります。
というわけで、お得な株主優待券ですが、利用する際はきっぷの代金がいくらなのか、あらかじめ調べてから利用する必要があります。また、グランクラスには、株主優待券の割引は適用されない点にも注意してください。
ちなみに、JR九州の株主優待は1日乗り放題となる鉄道株主優待券と、JR九州グループの各施設で利用できる割引券となりますが、JR四国とJR北海道では株主優待制度がありません。

まとめ
いかがでしょうか? 金券ショップでは基本的に新幹線チケットを安く購入することができますが、購入後に一手間かかるものがほとんどです。
また、使い方によっては必ずしもお得にならない場合もありますので、いろいろ事前に調べておく必要があります。
とはいえ、慣れてしまえばコスパよく使うこともできるので、新幹線をよく利用する人は金券ショップの新幹線チケットの購入を検討してみてもいいでしょう。
記事提供元:スマホライフPLUS
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