「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」 埼玉県が再配達削減を呼び掛けるショートアニメーションを公開
イチオシスト
仕事から帰宅したら郵便受けに「不在配達票」が入っていて、「ああ、今日配達があったんだな、受け取れなかったな」という経験は、だれにも少なからずあるだろう。近年、ネット通販などの普及に伴い宅配便の取り扱い個数が増加傾向にある中、再配達率は約1割で、ドライバーの大きな負担となっているという。
そのような背景の中、埼玉県では、2024年9月に国・県・物流事業者・消費者団体など計23団体による「埼玉の持続可能な物流の確保に向けた共同宣言」を締結。現在、日時指定や置き配、宅配ボックスなど生活スタイルに合わせた受け取り方法を選択することなどを呼び掛ける「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」を展開し、再配達削減に取り組んでいる。物流の繁忙期である12月の再配達削減推進月間に向けて、このほど、同キャンペーンを推進するショートアニメーション">「宅配を1回で受け取ろう! ~つながる想いが、明日を変える。~」を、埼玉県トラック協会と共同で制作。YouTubeの埼玉県公式チャンネル(サイタマどうが)で公開した。
予測できない配達は仕方ないとして、自分が注文したもの、届くと分かっているものについては対策を取りたいもの。動画には、埼玉県ゆかりの声優として、ナレーションに竹内順子さん、ドライバー役に齊藤龍馬さん、消費者役に朝倉天音さんが出演。ドライバーと消費者の双方の視点を通じて、宅配を1回で受け取るための方法(日時指定・置き配・宅配ボックス)を「30秒」「15秒」という親しみやすい短時間のアニメで、分かりやすく呼び掛けている。若者や働く世代が興味を持ち、再配達削減に向けたアクションを起こしてもらうことを目指している。
このほか、埼玉県内主要駅(大宮・さいたま新都心・川口・草加・越谷)の駅前大型ビジョン、埼玉高速鉄道の車内ビジョン、さいたまスーパーアリーナや埼玉会館、県内スポーツチームの試合会場(RB大宮アルディージャWOMEN、埼玉上尾メディックスなど)の大型ビジョン、金融機関窓口デジタルサイネージなどで、このショートアニメを放映するとしている。埼玉県県公式SNSでも拡散するほか、企業や団体等との連携による広報、宅配のトラックやバイクに、宅配を1回で受け取ることを呼び掛けるステッカーを貼付する「埼玉1万台大作戦」を展開するという。埼玉県は、キャンペーンを盛り上げるため、SNSなどでの拡散を呼び掛けている。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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