「盛り返せる自信がある」勝みなみの挽回する力 連続ボギー先行から後半ラッシュ
イチオシスト
<CMEグループ・ツアー選手権 初日◇20日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>
ティショットを左の林に入れた2番、フェアウェイから大きくショートした3番と連続ボギーが先に来た。「どうなっちゃうんだろう…」。勝みなみは少しばかりの焦りがあったが、そんな心配は杞憂だった。後半に5つのバーディを奪って「69」。3アンダー・16位タイで最終戦を滑り出した。
この挽回する力こそ、今年、「キャリアハイ」のシーズンを送ることができた大きな理由。「本調子ではない」という状態でも、抜群の安定感に自負がある。米3年目の今季はここまで26試合に出場し、トップ10入りは自己最多の6回。予選落ちはダブルス戦を含めて3試合のみと最少。底上げを実感するシーズンだった。
「調子が悪くて最初にボギーを打ってしまうと、どうしてもバーディを取るのが難しくなってしまって、小さいゴルフになってしまう。(今年は)調子が悪くないから、盛り返せるっていう自信がある。ボギーを打っても後から挽回できるだろう、初日悪くても2日目取れるだろうって」
122ヤードからピッチングウェッジで3メートルにつけた10番を皮切りに3連続バーディ。17番パー5では2オンに成功し、「10メートルくらいから入るかと思ったけれど…かすめていっちゃった」とイーグル逃しのバーディを奪った。バックナインでチャンスを量産し、納得の“31”。「気持ちよくラウンドできた。すごくいい流れで終われたのであしたにつながる」と声を弾ませた。
かねて目標にしていた、ポイントランキング上位60人のみが出場できる「ご褒美な試合」の最終戦。優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)の超高額大会で、楽しみたい気持ちも初優勝したい気持ちも併せ持つ。首位と5打差からのスタート。「いい位置で初日は終われた。きょうの3アンダー以上を目指して頑張りたい」。あすはバーディを先行させ、流れに乗っていきたい。(文・笠井あかり)
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