なじみの御殿場で大爆発 24歳がコース記録『62』「何かあると思った」
イチオシスト
<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目◇15日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
今季、初のシード獲得を決めている24歳の古川龍之介が大会コースレコードとなる「62」をマーク。スタート時点の39位からトータル8アンダーの6位にジャンプアップした。キャプテンを務めた日大ゴルフ部が毎年冬に合宿を行うなど、お世話になってきたコースで初優勝を狙う。
快進撃の始まりは前半の13番パー3。「入るわけないみたいな下りフックの7メートルが気持ちよく入ってくれた。きょうは何かいいことあるかもなと思いました」。そんな予感が的中し、ここから4連続バーディ。5連続がかかった17番では3メートルのチャンスを逃がしたものの、18番パー5ではカラーから10メートルをパターで放り込んでイーグルを奪った。
「17番でキャディと『ここからバーディ、バーディならハーフ29だ』なんて話をしていたら当たり前のように外しましたね(笑)。きのうまでかなり苦しかったので、18番でいいことあったなって感じでした」。後半はピンチもあったものの、ボギーなしの2バーディでフィニッシュした。
「62」でパー70における大会レコードを1打更新。同時にツアーでの自己ベストとなった。「終わってみて、びっくりっていう感じですね。プレー中はいい感じで集中できていたので、あまり考えていませんでした」。ガツガツ攻めたというよりは、セーフティなプレーを心掛けた結果のビッグスコアだった。
大学時代は毎年10ラウンド前後、このコースでプレーしていた。「合宿は1月か、2月だったと思います。その時期はラフがほとんどなくて広いので、かなりフェアウェイキープができた印象です。特別感もあるので、スコアは別にして好きなコースですね」。当時も練習場の球拾いなど、できる限りのことはしていたが、プロとして戻ってきて優勝となれば、最高の恩返しだろう。
日体大の中島啓太、東北福祉大の蝉川泰果、大阪学院大の平田憲聖らが同学年。「試合に出られない2年前ぐらいは悔しかったですね。ツアーでやっている方が成長も早いと思いますし、どれだけ置いて行かれるんだろうという焦りもありました」。
一方で、先にシードを獲得した前田光史朗ら、日大の同級生たちはツアー優勝に手が届いない。「後輩の杉浦悠太が勝ってるんですけどね。QTを受けている同期もいっぱいいるので、ボクが引っ張らなきゃなと思います」。単独首位に立つ金子駆大とは7打差。最終日もビッグスコアで初優勝を手繰り寄せる。(文・田中宏治)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
