腰の向き修正でバーディラッシュ 佐久間朱莉は年間女王戴冠目前「そらのことは考えずに」
イチオシスト
<伊藤園レディス 2日目◇15日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
年間女王へ大きく前進する一日だった。メルセデス・ランキング1位の佐久間朱莉が8バーディ・1ボギーの「65」をマーク。28位からトータル10アンダー・2位タイに急浮上した。
「ショットが良かったので、バーディパットをたくさん打てたと思います」と振り返るように、2番パー3では173ヤードから5番UTでベタピンにつけてバーディ。続く3番でも2メートルを沈めて勢いに乗り、前半だけでスコアを5つ伸ばした。後半も10番から連続バーディを奪うなど、リーダーボードを一気に駆け上がった。
初日はチャンスこそ多かったが、“あと一筋”で外す場面が目立った。原因は「腰の向きが少しクローズだった」こと。アドレスで腰だけが右を向いていたことで、右に外すミスが出ていた。これを修正したことで、「(きょうは)パッティングが決まってくれたので、いい流れでプレーできた」と好調なショットとかみ合い、好スコアにつながった。
国内女子ツアーは今大会を含めて残り3試合。年間女王争いは最終局面に入っている。メルセデス・ランキング2位につける神谷そらとの差は640.17ポイント(pt)。今大会終了時点でその差が700ptを超えれば、佐久間の戴冠が決まる。
佐久間が優勝すればその時点で年間女王確定。優勝を逃した場合でも、単独2位~4位なら神谷とランキング3位・河本結の成績次第(※詳細は後述)で決定する可能性がある。
ライバルの神谷は2日目にトータル4アンダー・35位タイまで後退したが、初日に首位タイの絶好スタート。それでも佐久間は気負わなかった。「何も考えずに、自分がビッグスコアを出せば、面白い位置で最終日を迎えられると思っていた。そらのことは考えずにプレーしていました。(年間女王)今週決まればラッキーですし、来週決まればラッキーです。そんな感じでプレーしています」。普段どおり、自身のプレーに集中して挑めたことも好スコアの要因だ。
首位と1打差で迎える最終日。「あすも自分のプレーに集中して、結果よりスコアを気にしながらプレーしたい。(優勝スコアは)15アンダーぐらいはいくと思うので、そこを目指します」と力強く意気込んだ。優勝カップ、そしてツアーNO.1の称号を両手でつかみとる。(文・高木彩音)
(※)佐久間の女王決定条件
・優勝
・単独2位:神谷が単独5位以下&河本が優勝以外
・単独3位:神谷が単独15位以下&河本が単独2位以下
・単独4位:神谷が単独30位以下&河本が単独3位以下
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