【岩手ツーリング】「うにぎり」と甲子柿は絶対食べたい!道の駅釜石仙人峠でライダー休憩

イチオシスト

三陸の海と山に挟まれた釜石市は、走っているだけで気分が高まるエリアだ。カーブが続く国道283号は走りごたえがあり、視界に飛び込む山の稜線と川の流れがツーリングの高揚感を一段と引き上げてくれる。
そんなルートの途中にあるのが「道の駅 釜石仙人峠」。規模は小ぶりだが、釜石グルメや地元ライダーにも人気のラーメン、ご当地ソフトまで揃っており、思わずバイクを止めたくなる雰囲気がある。釜石仙人峠ICを降りてすぐというアクセスの良さもあり、休憩がてら立ち寄るにはちょうどいいスポットだ。
道の駅の特徴

岩手県南東部、三陸海岸に位置する釜石市は「鉄と魚とラグビーのまち」として知られる。日本の近代製鉄発祥の地で、海と山に囲まれた自然豊かな街には、釜石大観音や世界遺産・橋野鉄鉱山など多彩な観光スポットが点在する。

『道の駅 釜石仙人峠』はR283に面しており、釜石道の釜石仙人峠IC降りてすぐとアクセス抜群。駐車場にはバイク用の駐輪場も用意されている。小規模な道の駅だが、地場特産品やご当地グルメが数多く揃う道の駅である。


売店には、釜石の少し甘めのこいくち醤油「藤勇醤油」や釜石ラーメン、特産の甲子柿を使った冷凍品・菓子など釜石の特産品が充実しており、地元銘菓や地酒なども含め、並んでいる商品は釜石産のものがほとんどを占める。平日の火~金曜日限定で「ほたてとわかめのおにぎり」も販売。釜石の昔ながらのおやつ「かまだんご」など、郷土食も店頭に並ぶ。

食堂のメニューはラーメンのみだが、釜石のご当地グルメの釜石ラーメンや、シュウリ貝(ムール貝)出汁を使った塩スープの「三陸磯ラーメン」、「わかめラーメン」などご当地の味を楽しめる。ソフトクリームは地元・藤勇醸造の醤油を使ったオリジナルの「藤勇醤油ソフト」や甲子柿のソースをかけた「甲子柿仙人プレミアムソフト」を提供している。

施設裏では甲子川と山の景色を眺められる。テラス席もあるので、こちらで景色を眺めながら食事を楽しむのも良い。食堂の端にはさまざまな「釜石鉱石」の岩石が展示されているので、時間があれば見てもおもしろい。
道の駅がある釜石からは、三陸海岸を走る海岸沿いのルートや遠野方面への内陸部ルートなど多彩なツーリングルートがある。特に釜石市と遠野市の境にある標高887mの仙人峠は秋には色鮮やかな紅葉を楽しめるので、国道283号バイパスの「仙人峠道路」を通らず旧道を走るのもいい。小規模ながら釜石の魅力が詰まった道の駅は、ツーリング時の買い物や食事、休憩での立ち寄りに最適のスポットだ。
施設紹介















釜石の特産品を販売する売店で買い物ができ、軽食堂では釜石の名物ラーメンとご当地ソフトクリームを味わえる。
名物&名産品
◆うにぎり

月土日祝日のみ販売。ウニと釡石産のひとめぼれと特製スープで炊いて作られている。ウニの濃厚な旨みと磯の風味を楽しめると人気の品。数量限定なので、購入するなら早めの時間がおすすめだ。
◆釜石ラーメン
新日鉄が最盛期の頃に労働者が仕事後の一杯で食べていたラーメン。琥珀色に透き通ったあっさり醤油スープと極細の縮れ麺が特徴で、最後の1滴まで飲み干せるようにあっさりとした味付けだ。醤油は地元・藤勇醸造のものを使い、麺は地元製麺所「川喜」の麺が使用されている。
◆甲子柿
釜石市甲子地区で作られる特産の柿。渋柿を約一週間、柿室の中で、煙で燻して渋を抜くという、全国的にも珍しい伝統技法で作られている。この製法を採用しているのは釜石の甲子柿だけだそう。鮮やかな橙色ととろとろしたやわらかい食感と、甘さが特徴。10月中旬から11月頃販売される。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆カッパ淵

遠野物語に登場するカッパ伝説の舞台として知られている。常堅寺の裏手を流れる小川は、うっそうとした茂みもあり、いまにもカッパが出そうな雰囲気が漂う。「カッパ捕獲許可証」を購入すると、設置してある釣り竿でカッパ釣りが可能。乳神を祀る祠やカッパ像もある。
◆滝観洞
住田町にある鍾乳洞。洞窟を880m進んだ一番奥に落差29mの「天の岩戸の滝」を見ることができ、高さ60mの大空間に響く水音が圧巻。洞窟内にある滝では日本最大級。ヘルメットをかぶり、狭い通路やぬれた岩場を進むので探検気分が味わえる。難易度によって3つのコースが用意されており、1番易しい通常コースは料金大人1100円。
【バイク乗り必見道の駅】 一覧マップ


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
