プロ1年目の寺岡沙弥香が狙う初シード 新人戦以来の舞台で「優勝を目指しつつ…」
イチオシスト
<伊藤園レディス 事前情報◇12日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
昨年のプロテストに合格し、ルーキーとして戦う寺岡沙弥香は、現在メルセデス・ランキング53位(399.42pt)と来季のフルシード権を得る同50位以内に向けて戦っている。今大会と来週の「大王製紙エリエールレディス」の2試合で、来季の出場権が確定することもあり、ラストスパートを迎える。
現在は51~55位以内の選手に与えられる前半戦の出場権、いわゆる“準シード”の圏内にはいる状況。「シードも見えているし、(前半戦に出られる)55位と56位ってだいぶ違うと思うので、55位以内には残りたいドキドキのほうが強い。最近、ずっと(シードのことを)考えています」と胸の内を明かした。
シードを本格的に意識し始めたのは10月頃。当時、体調を崩してしまい思うようにゴルフができなかったこともあり「ちゃんとゴルフできるかな」と不安とシード獲得への焦りを感じながら戦っていた。「先々週ぐらいまで、本当にゴルフが楽しくできなくて、ランキングのこととか考えすぎてシンプルにゴルフを楽しむことができなかった。シード争いできていることはすごいうれしいことなんですけど…」。
ルーキーイヤーの今年はQT54位からスタートし、前半戦の「ヨネックスレディス」の3位、中盤の「NEC軽井沢72ゴルフ」では2位など含む3度のトップ10入りを果たすなど、リランキングでは10位につけ、シード争いができる位置にいる。だからこそ気持ちは前を向けている。「いまはコースを楽しもう、みたいな感じでいけている」と笑顔を見せた。
今週は「トップ10に入ったら、来週30位ぐらいでも(シード権獲得は)いけるかな…と思っているので、マストでトップ10(41pt以上の加算)。トップ5に入れたら多分シード確定できるかなって感じなので、頑張りたい。でもトップ10って思っていたら入れないと思うので、優勝を目指しつつ、ダメだったらトップ10みたいなのを狙っていきます」と意気込む。目標はあくまでも初優勝、というスタンスでいる。
今大会の舞台は、昨年12月の「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」(10位タイ)が開催された場所と同じということもあり「(コースは)割と、よくわかる感じです」と話す。しかし、新人戦のときよりも「(ティイングエリアが)何個か後ろになっていて、木が邪魔じゃなかったのに、今回は邪魔だなと思うところが何個かあります。そこが少し気になる」とティショットに警戒。それでも「芝は生えているから、アプローチは新次戦のときよりはしやすいので、良い感じです」とイメージは悪くない。
さらにコースは1グリーンということもあり大きい。「アプローチをすることはあまりないと思う」とパーオンを外す見込みは少ない。だからこそ「無駄にボギーを打たないように。多分、伸ばし合いになるのでついていけるように頑張りたいです」と意気込んだ。
今週、課題となっているのはアライメント。フェーダーの寺岡は、もともとスタンスをやや左に向けて構えるが、その向きが思っている以上に左に向いてしまい、向きすぎた方向に真っすぐ飛んでしまうことがあった。「そこが合ってほしいなっていうのが1番です」と改善に取り組んでいる。来季の“職場確保”に向けて、最終調整に励んでいる。(文・高木彩音)
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