アウディ、F1参戦マシン「R26 コンセプト」を世界初公開! 2026年からの挑戦、その漆黒のカラーリングと野望
イチオシスト
2026年からのF1世界選手権への本格参戦を表明しているアウディが、その第一歩となるコンセプトマシン「R26」のカラーリングを公開した。ザウバーを完全買収し、元フェラーリ代表のビノットらを招聘した新チームは、「2030年までにタイトルを争う」と宣言。その野心的な目標と、漆黒のマシンに込められた意味を解説する。
これはアウディ史上初のF1マシンではない。それは2026年1月に登場する。いや、これはアウディ史上初のF1マシンのプレビューであり、彼らが最新かつ最も困難なサーキットレースの冒険に乗り出す、ちょうど115日前に公開されたものだ。
ようこそ、「アウディ R26 コンセプト」へ。これは2006年にフェルナンド アロンソがタイトルを獲得したルノーへのオマージュではない。そうではなく、「ブランド初のF1レースカーのカラースキームとデザインのプレビューを提供する」という「明確な声明」なのである。つまり、実際のF1マシンは…これに似たような見た目で、ただ、その全面に大量のスポンサーロゴがベタベタと貼られることになるのだろう。
「精密な幾何学的カットによって定義された、ミニマリストなグラフィックサーフェス」に注目してほしい。そして、そのカラースキームも。カーボンブラック、チタン、そしてレッドという、純粋なアウディカラーだ。レッドと言えば、アウディは今後、「選択的に」赤いリングを取り入れ始めると述べた。日曜日にレースを観ていない全ての人々に、自分たちが日曜日にレースをしていることを知らしめるためだ。
もちろん、我々がどうやってこの地点にたどり着いたかはご存知だろう。もっとも、その歴史はかなり昔まで遡り、かなりの数のメーカーも関わっているのだが。ザウバーは、70年代にペーター ザウバー氏によって設立され、90年代にF1に参戦。短い期間フォードのファクトリーチームとしてレースをし、BMWと手を組み(やあ、クビサ!)、その後アルファロメオと組み、そして今、「権力のフォーリングス」(※1)と組むことになった。
実際、アウディは2025年の初めにザウバー グループの全てを買い取り、元フェラーリのチームボスであるマッティア ビノットと、元レッドブルの重鎮ジョナサン ウィートリーをチーム運営のために雇い入れた。来年からはガビ ボルトレトとニコ ヒュルケンベルグがアウディのレーススーツに身を包み、コース上の全員を全力で煽り…いや失礼、アグレッシブにオーバーテイクすることになるだろう。
アウディは、F1参戦を発表して間もない2022年から、ドイツでV6ハイブリッドエンジンの開発に取り組んできた。そして、ガビとニコによって情け容赦なくぶん回される運命にある最初のパワーユニットが、来月にはそれぞれの「目的地」へと送られる予定だと聞いている。
もっとも、アウディのボスであるゲルノット デルナーは、このゲームで何かを勝ち取るまでにどれだけの時間がかかるかについて現実的だ。「我々は、ただそこにいるためにF1に参戦するのではありません」と彼は語った。「我々は勝ちたいのです。しかし同時に、F1のトップチームに一夜にしてなれるものではないことも理解しています。それには時間と忍耐、そして現状に対する絶え間ない問いかけが必要です」
「2030年までに、我々は世界選手権のタイトルを争いたいのです」と彼は付け加えた。いざ、勝負だ。
※1 権力のフォーリングス (the Four Rings Of Power): アウディのエンブレムである4つの輪「フォーリングス」と、有名なファンタジー小説・映画「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」のキーアイテム「力の指輪 (the Rings of Power)」をかけた、Top Gearらしいジョーク。アウディがF1という世界で大きな力を持つ存在になろうとしていることを示唆している。
アウディ、F1参戦マシン「R26 コンセプト」を世界初公開! 2026年からの挑戦、その漆黒のカラーリングと野望
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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=海外の反応=
「スポンサーのデカールでベタベタにされちまうのはちょっと残念だな。このカラーリング、結構好きなんだけど」
「写真3枚目=口の大きなカエル」
「2006年のルノーF1マシンと同じ名前ってのがなんとも奇妙だが…まあ、あのマシンは成功したから縁起はいいのかもな」
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