米2勝とともにラスト2試合 山下美夢有は賞レース争いにも自然体「獲れたらうれしいことだけど…」
イチオシスト
<アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン 事前情報◇11日◇ペリカンGC(フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
最注目選手のひとりとして、米本土に戻ってきた。山下美夢有は2週前にマレーシアで行われた「メインバク選手権」で今季2勝目。今大会初日は昨年覇者のネリー・コルダ(米国)、グレース・キム(オーストラリア)との注目組に入った。
先週の日米共催「TOTOジャパンクラシック」では悪天候により最終日が中止となり、3位に終わった。2度の乗り継ぎで、月曜日にフロリダ入り。「少し時差ボケはある。久しぶりの長距離移動で体の疲れはちょっと出た」と話しながらも、「ショットは先週よりもいい感じ。試合で発揮できるように頑張りたい」と好調を隠さない。
火曜日は朝6時半にコースに到着し、「あまり練習にならないような、けっこう気温が低かった」なかで朝からハーフをラウンド。水曜日はプロアマでさらにハーフを回った。初めてのコースでも、百戦錬磨のキャディの存在は頼もしい。「この辺を狙ったら寄っていく、とか言ってくれる。全部のコースが初めてなので(私は)ほとんど分からないけれど、いろんなコースを見ているので心強いですね」。ぴったりと息を合わせ、この1年間を戦ってきている。
「AIG女子オープン」(全英)でメジャー初制覇。そして2勝目を飾り、世界ランキングは自己最高3位まで浮上した。ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)争いではトップを快走中。さらにはプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)争いにも名乗りを上げ、現在はジーノ・ティティクル(タイ)に続いて2位につけている。
快挙も期待されるなか、本人はさっぱりと答える。「賞は獲れたらうれしいことだけど、課題をしっかりクリアして、上位で戦うことが目標にしていること。それ(賞)に対してやる、とかは考えていないです。まだ2試合残っているのでやりきることが大事」とスタイルは変わらない。
「今の状態でしっかりスイングができれば、いい位置に落として…っていうちゃんとしたゴルフができると思う。思い切ったプレーをして、上位で戦えるように頑張りたい」。米1年目を最高の締めくくりにするためにも、シーズン終盤戦でもまずは目の前の一打に集中する。(文・笠井あかり)
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