米女子ツアー「ブラックデザート選手権」が来季消滅へ 公式パートナーとして資金提供を継続
イチオシスト
今年5月、ユタ州の雄大な渓谷コース、ブラックデザート・リゾートを舞台に第1回「ブラックデザート選手権」が開催されたのは記憶に新しい。しかし、来季は同大会が消滅することが明らかになった。7日午後、LPGAツアーから選手へ通知メモが送られた。
大会自体はなくなるが、ブラックデザート・リゾートはLPGAツアーのオフィシャル・マーケティング・パートナーとして契約を継続。同規模の資金がツアーに投じられ、用途のみが変更されるという。
ブラックデザート・リゾートは2023年、ユタ州セントジョージ郊外にオープン。リゾートホテルを併設した高級ゴルフリゾートで、2022年に他界したトム・ワイスコフ氏が設計を手がけ、ワイスコフの長年のパートナーだったフィル・スミス氏が完成させた。グランドキャニオンを思わせる渓谷と、フェアウェイに点在する黒い溶岩石が特徴だ。
2024年秋、LPGAツアーに先がけて、PGAツアーがユタ州では60年ぶりとなる大会を開催。10月にはタイトルスポンサーとして『バンク・オブ・ユタ』を迎え、第2回大会は「バンク・オブ・ユタ選手権」として行われた。
今年のブラック・デザート選手権ユ・ヘラン(韓国)がトータル26アンダーで優勝し、賞金45万ドル(約6900万円)を獲得。日本勢では竹田麗央が5位に入った。
「ブラックデザートは契約期間中、大会の代わりにツアー発展のための支援を行い、女子ゴルフの世界的な取り組みに尽力する。ブラックデザートの支援に心から感謝している」とLPGAツアーはコメントしている。
具体的には、来春にLPGAツアーの「パートナーサミット」をブラックデザート・リゾートで開催。LPGAと世界中のパートナーが一堂に会する場となる。
LPGAツアーの2026年シーズン日程は、ツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」(11月20〜23日・フロリダ州)の開幕前に発表が予定されている。(文・武川玲子=米国在住)
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