“コース付き”のゴルフ部に在籍 エナジックスポーツ高3年の仲村梓、同校初のプロ入りへ圏内維持「一発合格したい」
イチオシスト
<JLPGA最終プロテスト 3日目◇6日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)◇6464ヤード・パー72>
3日目終了時点で合格圏内の20位タイまでにいる、“一発合格”を目指す高校3年生世代は3人。2位の伊藤愛華、9位タイの田村萌来美(ルネサンス高)、そして15位タイの仲村梓(エナジックスポーツ高)。そのひとりの仲村は“恩返し”の合格を目指していく。
「朝からショットの調子がよくなかったから不安で、耐える一日だと思っていました」と振り返った3日目だったが、安全に歩みを進めて「71」。6番で2メートル、さらに11番、12番で3メートル弱のチャンスを沈め、しっかりと合格圏内をキープした。
「この3日間はパターを外していることが多いので最終日は決めたいですね」。あどけない笑顔とともに、期待する最終日の展開を話す。それでも「ホテルとかではずっと緊張してるんですけど、スタートすれば焦らず頑張れています」と、メンタルの強さはプロ向きだ。
沖縄県出身で7歳からゴルフを開始。現在は地元のエナジックスポーツ高に在学している。今年の春のセンバツでは春夏通じて甲子園初出場を果たした野球部が大きな話題を集めたが、聞くと、ゴルフ部の環境にも驚かされる。
「学校がコースを持っているので、練習環境がすごくいい」。さらりと言うが、同校はエナジック瀬嵩CCを所有し、そこは「使い放題」なんだという。平日は午後2時30分から6時過ぎまで部活で腕を磨き、土日はそのコースも使いながら午前8時から夕方までゴルフ漬けの毎日。「疲れるけど、プロテストがあるから練習しないと逆に落ち着かないんです」と、青春を捧げている。
そのかいあって成長も著しいようで、「私は高校に入ってから伸びて、プロも意識しました」というほど。「プロの試合に出た時に応援の声がうれしくて、プロとして戦いたいと思いました」。その思いの実現まで、あと一歩のところまで迫っている。
ゴルフ部の2期生で、合格すれば、同校初のプロゴルファー誕生となる。「いい環境で練習させてもらっているので、できれば今年、一発で合格したいです」。野球部に続き、ゴルフコースからも“エナジックスポーツ高”の名前を全国に発信したい。(文・間宮輝憲)
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