米ツアーメンバーとしては日本初戦 馬場咲希の目標は明確「あと3つ!」
イチオシスト
<TOTYOジャパンクラシック 事前情報◇4日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
米ツアーメンバーとして馬場咲希が日本に帰ってきた。昨年は米女子下部エプソン・ツアーを戦い、今年はQシリーズ(米最終予選会)を突破して米女子ツアーに昇格。出場枠が限られた、シーズン終盤のアジアシリーズにもコマを進めた。
20歳は「去年はエプソンでやって、LPGAには上がれなかったけど、予選会で上がることができた。リシャッフルも突破して、アジアシリーズに出られるところまで来れたことは、すごくよかった」と胸を張った。
日本でプレーするのは昨年10月の「樋口久子 三菱電機レディス」以来。1年前はランキング18位で米ツアー昇格を逃したエプソン・ツアーを終えての帰国だった。だが、日本今季初戦となる今回は、年間ポイントランキング63位につけ来季のシードも確定させての“凱旋”だ。
瀬田GCは初めて回るコースだが、試合のなかった2週間前に下見ラウンドも実施。この日は18ホールを回り、「グリーンの傾斜が強い。横とか奥につけると難しくなる」と入念にチェックを行った。
高校3年時の2023年にプロテストに一発合格したが、米ツアーで戦う道を選んだ。昨年は厳しい環境のエプソン・ツアーをほぼ一人で転戦し、「メンタルは強くなったかな」とたくましさを身につけた。今季はトップ10入りが3度(ダブルス戦含む)で、メジャー5試合にもすべて出場。「課題と向き合わないといけないし、プロなので結果にもこだわらないといけない。試合数も増えて、最初のころはこなしていくのが大変だったけど、最近はうまくできるようになった。目標に向かって練習するのが楽しい」と、日々成長を実感している。
優勝賞金400万ドルがかかるシーズン最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」(20日開幕、米フロリダ州)は年間ポイントランキング60位までが出場できる。今大会を含めて圏内に入るチャンスは2試合。「あと3つランクを上げれば、出られるところまで来ている。そこは意識してやっていきたいです」。
観客がほとんどいないエプソン・ツアーで培ったタフさが、土壇場での底力ともなる。「日本はギャラリーさんも多いし、コースもきれい。楽しく回りたい」。やるべきことは明確だ。(文・臼杵孝志)
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