今季優勝の木村彩子は、なぜ2020年モデルのソールが剥げたUTを使い続けるのか?
イチオシスト
「富士通レディース」でトータル12アンダーを記録し、3年ぶりの優勝を飾った木村彩子。「古いクラブばかりで……」と本人が語る独特なセッティングをレポートしたい。
ドライバーはキャロウェイ『ELYTE ◆◆◆ MAX』(9度)に『スピーダーNX ブラック 50S』シャフトを装着。やさしい最新モデルに、つかまる特性のシャフトを組み合わせている。
「このモデルはヘッドの大きさがちょうど中間くらいで、バランスが良かったんです。『スピーダーNX ブラック』はつかまり系で、シャフトで球をつかまえたいタイプなので相性がいい。ヘッドの打感が柔らかいのも気に入っています」
もっとも信頼を寄せているというのが、4・5U。2020年モデルのピン『G425』(22・26度)に『スピーダー NX HB 65S』シャフトを組み合わせている。顔が好みで、弾道が高くなりすぎない点を評価する。
「ピンのUTはずっと使っていますが、やっぱり顔が好きなんです。リーディングエッジが丸くないのが良い。真っすぐだとラインが出せるイメージが出ます。球が拾いやすく、適度にスピンが入って高く上がり過ぎない。中弾道で狙えるので、タテ距離が合わせやすいんです」
遅めのヘッドスピードなら7Wを入れそうなところだが……。
「7Wだと球が上がり過ぎちゃうので使いません。UTなら自分は高弾道で打てるので、逆に高さを抑えられるUTがちょうどいいですね」
アイアンは、2016年モデルの『APEX』を継続使用。シャフトは『N.S.PRO 750GH S』を挿している。「打感が好きなんです。弾くけど球が食いつくような……ちょっと矛盾してますが、弾くけど飛び過ぎない。そこがいいんですよね」。
ウェッジはブリヂストン『BITING SPIN』の50・54・58度。男子プロの薦めがきっかけでノーメッキ仕上げを選択している。「『ノーメッキの方が絶対スピンが入る』と勧められて使い始めました。球が拾いやすいし、バックスピンも入ります」。
とにかく、自分が気に入ったモデルだけを使い続ける木村。その姿勢こそ、スコアメイクに直結するギア選びと言えるだろう。
【木村彩子のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE ◆◆◆ MAX(9度/スピーダーNX ブラック 50S)
3W:キャロウェイ ELYTE(15度/スピーダーNX ブラック 50S)
5W:キャロウェイ ELYTE ツアーバージョン(18度/スピーダーNX バイオレット 50S)
4・5U:ピン G425(22・26度/スピーダーNX HB 65S)※2020年モデル
6I~PW:キャロウェイ APEX(N.S.PRO 750GH S)※2016年モデル
50・54・58度:ブリヂストン BITING SPIN(50・54度/N.S.PRO 750GH S、 58度/N.S.PRO 850GH R)
PT:オデッセイ METAL X MILLED #2
BALL:キャロウェイ CHROME TOUR X
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河本のギアを調査。関連記事【“ギア女子”河本結 アイアンの鉛の貼り方は番手ごとで全然違う! 58度だけシャフトが『モーダス3』の理由とは?】を読めば、その秘密がわかる。
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