ツアー29勝の師匠は『私が何だか情けなく…』 前週初Vの仲村果乃が米ツアー切符に意欲
イチオシスト
<TOTYOジャパンクラシック 事前情報◇4日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
プロ3年目で初出場の日米共催大会。「選ばれし者の大会というイメージ。そこに出られることができて光栄です」。先週の「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝を果たした仲村果乃が声を弾ませた。
日本ツアーからの今大会出場者は「富士通レディース」終了時のメルセデス・ランキングで確定したが、その時点の27位から初優勝で20位にランクアップ。京都出身で日頃は“はんなり”とした雰囲気を醸し出す24歳も、「波に乗っていきたい」と今週は鼻息が荒い。
初優勝の直後に電話で報告し涙を流して喜んでくれた、師匠でツアー通算29勝の吉川なよ子には、優勝から一夜明けた月曜日に京都市内の練習場で会うことができた。『よかったね。あなたは落ち着いてプレーしていたのに、私のほうがドキドキして何だか情けなく感じたわ』。レジェンドの言葉に改めて優勝した喜びをかみ締めた。
携帯電話には100を軽く超えるお祝いメッセージも届いた。「まだちょっとフワフワしている」という気持ちも、この日18ホールを回っていつもの戦闘モードに入った。「グリーンは傾斜があるのでピン奥につけたらヤバい。フェアウェイも先週に比べると狭いし、しっかり気持ちを切り替えていきます。先生が試合を見に来られるかどうかは、私の成績次第だと思うので」。
京都市内の自宅から「道がすいていれば車で20分くらい」という隣県・滋賀での大会。「家から通えるので安心感がある」と地の利も生かし、米ツアー勢にも挑んでいく。「優勝したら米ツアーにも行ける。チャンスをつかみたいです」。実力者ぞろいのエリートフィールドだが、選ばれし者の一人として臆することなく2週連続Vを狙っていく。(文・臼杵孝志)
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