「楽天経済圏」強すぎ! クレカ利用の46%が楽天派、Olive・PayPayを寄せ付けず
イチオシスト
2024年の新NISA制度開始や、PayPayとOliveの連携、MUFGの新ブランド「エムット」の始動など、金融サービス間の“経済圏”競争が激化しているなか、クレジットカードの利用シーンはどのように変化しているのでしょうか。そこで今回は、「オカネコ クレジットカードに関する調査」をご紹介します。

最も利用する経済圏、メインカードは「楽天系」が圧倒的トップに
株式会社400Fが運営する家計診断・相談サービス「オカネコ」では、全国のオカネコユーザー362人を対象に「オカネコ クレジットカードに関する調査」を実施。
はじめに「クレジットカードは何枚持っていますか?」と質問すると、92.3%がクレジットカードを保有していることが明らかになりました。具体的な枚数では、「5枚以上」が34.0%で最も多い回答となりました。1枚のみ保有する人は11.9%だったため、複数のカードを使い分けるスタイルが定着している傾向が見られます。

次に、クレジットカードを保有している人に「普段、最も利用している『経済圏』を教えてください」とたずねると、「楽天経済圏」が46.1%で圧倒的な回答数となり、2位の「Olive経済圏」(14.1%)に大きく差をつけました。
なお、始動したMUFGの新ブランド「エムット」などを含む「MUFG経済圏」は0.6%にとどまる結果となりました。

また、「『メインカード』として利用しているカード」を調査すると、経済圏と同じく、「楽天系カード」が35.0%とトップにランクイン。次いで多かったのは「三井住友系カード」(16.8%)でした。3位の「PayPay系カード」(6.9%)や4位の「dカード」(6.9%)とは差をつけて、高いシェアを誇っています。
「三井住友系カード」では、OliveやVポイント経済圏が高い支持を集めているのかもしれません。
オンラインショッピングや日常の買い物にクレジットカードを使用! 生活インフラの支払い手段にも

続いて、「クレジットカードをどのようなシーンで利用することが多いですか?」と質問すると、「オンラインショッピング」(82.0%)、「日常の買い物(食料品、スーパー、コンビニなど)」(77.5%)が高い割合を占めました。他にも、「公共料金・携帯料金」での利用率も60.5%で、生活インフラの支払い手段としても広く活用されていることがわかります。
さらに、33.5%が「投資信託の積立・決済」でも利用しており、決済ツールとしてだけでなく、「資産形成ツール」へと役割を拡大している実態が浮き彫りになりました。

最後に「クレジットカードを選ぶ際に、あなたが重視するポイントを教えてください」と質問すると、「ポイント還元率の高さ」(76.9%)、「年会費の安さ」(66.2%)の2つを基準とする人が多い結果となりました。
また、「セキュリティ・安全性(ナンバーレスなど)」も26.6%と、一定の割合を占める結果となりました。
本調査から、楽天系が経済圏・メインカードの使用率ともに人気が高いことが判明しました。オンラインショッピングや日常の買い物でポイントが貯まるほか、一般カードは年会費永年無料で還元率1%という点も人気の理由かもしれません。
一方、「Olive経済圏」や「MUFG経済圏(エムット)」といった新たな動きにより、今後、競争はさらに激化していくとみられます。決済ツールから「資産形成ツール」へと役割を広げる中で、どのように変化していくのか気になるところです。
出典:【家計診断・相談サービス『オカネコ』】
※サムネイル画像は(Image:「楽天カード」公式サイトより引用)
記事提供元:スマホライフPLUS
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