同じトップでもダウンスイングで弾道が変わる! 吉田優利は低いトップ&インから下ろして超・安定ドローを連発していた【ダウンスイング分析】
イチオシスト
国内女子ツアーでは今年3月の「Vポイント×SMBCレディス」で優勝を挙げ、米国女子ツアーでは初シード獲得を目指して戦っている吉田優利。現在開催中の「メイバンク選手権」の初日では、フェアウェイキープ率93%(13/14)と安定したプレーを見せ、「69」とまずまずのスタートを決めている。そんな吉田の正確無比なスイングの特徴をプロコーチの平尾貴幸が解説する。
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3月に開催された「Vポイント×SMBCレディス」で優勝し、米ツアーでも活躍する吉田選手。レイドオフのトップからクラブを立てながらダウンスイングしています。フェードヒッターである河本選手も似たように動かしますが、吉田選手はドローヒッター。2人の違いはトップの手元の位置とスイング軌道にあります。
吉田選手は河本選手よりもトップが低く、インサイド軌道が強い。トップが低くなると、クラブの立つ度合いが小さく、インサイド・アウト軌道になるので、出球はセンターから右方向になります。また、ダウンスイングで胸の面を右に向け続けているので、インサイドからの軌道が強くなり、ドローを打てるのです。一方で、河本選手はややカット軌道で打つのでフェードを打てます。
吉田選手のダウンスイングでもう1つ注目してほしいのが、勢いよく腰を切って回している点。腰を切ると軸が右に倒れてあおり打ちになりやすいものですが、体幹が強く、クラブをプレーンに乗せる動きが上手い。クラブが寝て振り遅れる要素がないからこそ、腰を切ってスピードを上げられるのです。キレのいいスイングで終盤戦のプレーにも期待しています。
■吉田優利
よしだ・ゆうり/ 2000年生まれ、千葉県出身。国内ツアー通算4勝。23年にサロンパスカップでメジャー初優勝を達成。昨季から主戦場を米国女子ツアーに移し、初シード獲得・初優勝を目指して戦っている。エプソン所属。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
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