「ヒットする魚のサイズが年々アップしてる?」沖釣り最難関クラスのシマアジ釣況の変化を名手が分析

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シマアジ釣り 数ある沖の釣り物の中でも、シマアジが大好物の筆者。アジ科最高峰の美味魚と名高いシマアジだが、釣り上げるのは一筋縄ではいかない上級ターゲット。 鋭く強い引きをみせる一方で、口が弱い。強引に …
イチオシスト
シマアジ釣りに魅せられ、シーズンになると各地に足繁く釣行に出かける筆者。2024〜2025年のシマアジ釣りを振り返ってみました。キャッチ率低下は単なるスランプ?それとも他の理由があるのか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・川添 法臣)

シマアジ釣り
数ある沖の釣り物の中でも、シマアジが大好物の筆者。アジ科最高峰の美味魚と名高いシマアジだが、釣り上げるのは一筋縄ではいかない上級ターゲット。
鋭く強い引きをみせる一方で、口が弱い。強引にやり取りをすれば口切れでバラし、慎重になり過ぎれば走る魚を止められずにラインブレイクでこれまたキャッチできず……。
そんな釣り物に魅せられた筆者が、2024〜2025年のシマアジ釣りを振り返ります。
シマアジを釣り上げた筆者(提供:TSURINEWSライター・川添 法臣)
2024年の「シマアジ修業」
2025年の大原沖イサキ乗合便でのシマアジ狙いについて語る前に、まずはこれまでの経緯を少し振り返ってみたいと思います。
シマアジとイサキ(提供:TSURINEWSライター・川添 法臣)
2024年、静岡県・金洲の解禁から始まり、千葉県・南房総、大原沖へと、各地の船宿を巡りました。というのも、どの海域でもハリ掛かりまではできたものの、なぜか以前のようにシマアジを取り込めなくなってしまったからです。
焦りや悔しさが募り、「もう一度、自分の釣りを一から見直そう」と決めた一年でした。
ハリスの限界に挑む釣り
転機となったのは、大原のイサキ乗合便。当時は1kg前後の“ちいかわシマアジ”を、ハリス1.5〜1.75号という繊細な仕掛けで狙う「ハリスの限界に挑む釣り」に夢中でした。
シマアジに口を使わせるためのシャクリやコマセワークを磨き、道具選びや動作を一つずつ見直しながら1シーズンを費やしました。船長や中乗りさんたちも、釣り人にシマアジをキャッチさせようと全力でサポートしてくれます。
徐々にキャッチ率アップ
仕掛けの提案やタモ入れはもちろん、ファイト中の声かけから取り込みの手繰りに至るまで、細やかなアシストに助けられ、少しずつ安定してシマアジを釣れるようになりました。これが、昨シーズンまでの話です。
シマアジのキャッチ率が上昇(提供:TSURINEWSライター・川添 法臣)
2025年は繊細なタックルで挑戦
そして迎えた2025年のシマアジシーズン。心に少し余裕ができた私は、昨年よりも繊細なLTコマセマダイタックルで挑戦してみました。
すると、アタリやアワセの感覚がより鮮明に感じられ、いくつもの「気づき」がありました。まず、ここ数年シマアジを取り込めなくなっていた理由は、自分の個人的なスランプだけではないのではないか、という仮説。
サイズが年々アップ
実際、ハリに掛かるシマアジのサイズが年々大きくなっている。温暖化や黒潮の蛇行など原因は定かではありませんが、確実に“シマアジそのものが変わってきている”ことを感じました。
これは釣り人にとって嬉しい半面、仕掛けやファイトの組み立てを改めて見直さなければならない、悩ましい変化でもあります。釣って奥深く、食べて美味しいシマアジ。そんな魚との付き合い方を探るための修業は、まだ続きます。
シマアジを狙うタックル(提供:TSURINEWSライター・川添 法臣)
次回は基本3タックルを紹介
次回は、ターゲットのサイズごとの3つの基本セットをご紹介します。
<川添 法臣/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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