幻想の短歌アンソロジー 10年以上詩歌を担当する書店員の選
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イチオシスト
イチオシ編集部 旬ニュース担当
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言葉の力に癒やされたいと思う時、小説よりも選びやすいのが詩歌の世界。それも書店で長年詩歌を担当する人が選んだアンソロジーなら、“オマカセ”気分で手に取れそうだ。紀伊國屋書店新宿本店で、詩歌ジャンルの担当を10年以上務めてきた梅﨑実奈さんが偏愛する147首を収めた『鴉(からす)は硝子(ガラス)のフリルで踊る』(梅﨑実奈著、河出書房新社、税込み2530円)が発売された。
著者の圧倒的な愛と知識にあふれるその「詩歌売り場」は、品ぞろえ点数から棚面積、本の売り上げに至るまで、日本の書店のなかで常にトップを走っている。同店でないと出合えない書籍も数多く、遠方から著者の詩歌棚を見に通う人や、勉強のために訪れる書店担当者が多いことでも知られているという。
選にあたって、著者が魅了された短歌を振り返ると幻想的な作品が多かったといい、「好き」の原点に立ち返り、偏愛で選び抜かれた147首が収められた本書は、幻想の短歌アンソロジー。「定家が集めた小倉百人一首の現代版のようなもの」と歌人の花山周子さんもたたえる、濃密な歌集となっている。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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