今田美桜、挑戦づくしとなった「わたしの幸せな結婚」で芯の強さとヒロイン力を発揮
イチオシスト
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」はLeminoで配信中
今田美桜が目黒蓮(Snow Man)と共演した映画「わたしの幸せな結婚」(2023年)が、9月18日からLeminoで配信スタート。ヒロインを務めた連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)に加え、34年ぶりに東京での開催となった「世界陸上」(TBS系)ではアンバサダーを任されるなど、映画やドラマ以外でも大活躍の今田。今回は、俳優業を中心に彼女の軌跡を紹介する。
学園ドラマで強い印象を残した今田美桜
高校2年生のときに地元・福岡でスカウトされ、モデルやCMの仕事を始めた今田は、19歳で芝居への思いから上京。橋本環奈や池田エライザら同郷の女優が活躍している中、“福岡で一番かわいい女の子”というキャッチコピーが付けられる。
そんな大きな期待に応えるかのように、上京1年目からドラマや映画に出演し、中でも学園ドラマで特に強い印象を残す。
ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年、TBS系)では、主人公たちが通う英徳学園を牛耳る“C5”の紅一点・真矢愛莉を演じた今田。愛莉は小悪魔的な魅力を持つ美少女で、ツインテールを揺らしながらさまざまな表情を見せ、その愛らしい姿で視聴者からも“愛莉様”と呼ばれるなど、人気となった。
そして、菅田将暉主演による学園サスペンス「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(2019年、日本テレビ系)では、クラスのカーストトップで読者モデルの諏訪唯月を演じることに。前髪をカチューシャでアップにし、一目で“一軍女子”と納得させられるビジュアルを持つ一方で、内面には複雑な思いを抱える唯月を、シリアスに演じた。
どちらも学園を舞台にしたドラマだが、設定は少々現実離れしている。そんな中で見せた演技は、憧れはするものの実際にはいなさそうな高嶺の花を演じることにかけて、今田の右に出る者はいないと思わせるもので、どんな作品でも「ゴージャスなエンタメを見られた」と感じさせてくれた。
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」メインビジュアル
個性の強い俳優陣の中で存在感を見せる
アクの強いキャラクターたちがいる作品で、より強く発揮される今田のキラリと光るスター性。
「半沢直樹」シリーズ初出演となったスピンオフスペシャル「半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~」(2020年、TBS系)では、不正アクセスと戦う東京セントラル証券の若手社員・浜村瞳を演じた今田。同僚役に吉沢亮、北村匠海、井上芳雄といった個性の強い俳優陣が名を連ねる中、彼らに負けない存在感と芯の強さを発揮。
大きな陰謀が渦巻くなど、エンタメ性の強い作品が似合う今田にとって、半沢直樹の世界はぴったりだったようで、同年放送された日曜劇場「半沢直樹」でも続投となった。
また、マネーゲームの世界が舞台の「トリリオンゲーム」(2023年、TBS系)では、主人公のハル(目黒)とガク(佐野勇斗)の前に立ちはだかるドラゴンバンクの社長令嬢・黒龍キリカを好演。衣装が令嬢らしい派手なものとなり、大人の色気をまとった役者へと変貌を遂げた姿を見せていた。
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」より
勝ち気なキャラクターとは違った役どころに挑戦
今田は、顎木あくみによる同名小説を原作とした映画「わたしの幸せな結婚」でヒロイン・斎森美世を演じ、レトロフューチャーな世界でも持ち前のスター性を証明する。
名家に生まれた美世は、家族に虐げられてきたため自分に自信が持てないでいた。そんなある日、名家の当主で、その美貌とは裏腹に、性格は冷酷無慈悲とうわさされている久堂清霞(目黒)と結婚することを命じられる。
2人は次第に心を通わせていくが、越えがたい障壁が2人の前に現れるという、政略結婚から始まるファンタジックなラブストーリーが描かれる「わたしの幸せな結婚」。
代々、妖(あやかし)と戦う家系に生まれるが、妹と継母から異能を持たないとみなされ、使用人同然にいじめられてしまう美世。これまで勝ち気なキャラクターを多く演じ、“華やか”や“快活”などのイメージがついてきた今田にとって、本作は着物の着こなしから挑戦づくしとなった。
当初は口数が少なく、おどおどしている様子の美世だったが、目黒演じる清霞に引かれて強くなっていく。芯の強さに加えて、時折見せる笑顔でヒロイン力を感じさせ、同じ目黒との共演作「トリリオンゲーム」とは違った魅力を見せていた。
なお、本作のイベントで今田は“異能”にちなみ、特技として「まぶたの可動域が広い」ことを挙げており、その特技こそが魅力的な目力を放つ秘訣(ひけつ)でもあるようだ。
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」より
「あんぱん」では戦前から戦後までを奔走するヒロインを熱演
2025年には、連続テレビ小説「あんぱん」にヒロイン・のぶ役で出演。活躍の舞台を昭和に移した今田が、戦前から戦後までを奔走していく。女学生時代の和装が「わたしの幸せな結婚」の美世を連想させるのぶは、戦争や最初の夫との死別を経験しながらも、いつの時代でも明るい“ハチキン”ぶりを発揮した。
28歳になった今田は、美も芸もさらなる大輪の花を咲かせていくだろう。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」より
(C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会「わたしの幸せな結婚」より
記事提供元:Lemino ニュース
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
