腐女子が歌舞伎町へ!?杉咲花「ラーメンが美味しくて」
イチオシスト
10月25日(土)に行われた映画「ミーツ・ザ・ワールド」舞台挨拶に、主演:杉咲花をはじめ、南琴奈、板垣李光人、蒼井優、松井大悟監督が登壇。
【動画】映画「ミーツ・ザ・ワールド」杉咲花、南琴奈、板垣李光人インタビュー
本作は、第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみの同名小説を映画化したもの。歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の、新たな世界との出会いを描く。杉咲演じる由嘉里の“腐女子”ぶりをはじめ、リアルな人物造形が話題となっている本作。キャストそれぞれに撮影前にリサーチを行ったと言い、ホストを演じた板垣も実際にホストクラブを訪れたそう。
「皆さんから名刺をいただいたんですけど、すごくキラキラして綺麗で。それがすごく印象的だったので、劇中でもアサヒの名刺を作っていただきました。現場でも人気で、スタッフの皆さんにこうして渡して歩いてました」と、名刺を配る様子を再現し、共演者陣も大喜び。
また、「“生きること”と“食べること”ってつながってくるなと思ったので」という松居監督の意図により、劇中には食事シーンが数多く登場。
杉咲は「『とにかくもりもり食べてほしい』と言われていたので、もうそのことしか考えずやっていました。ラーメン屋さんのシーンが何度か出てきて、本当にそのラーメンが美味しくて。みんなカットがかかった後もずっと食べてました」と微笑ましいエピソードを披露。夜の撮影が多かったそうで、蒼井は「深夜のラーメン最高でした(笑)」と、普段は罪悪感を感じてしまう夜のラーメンを、撮影ゆえに楽しめていたことを明かした。
一方、南が演じるキャバ嬢のライは、「もりもり食べている由嘉里を見守る側だったので、私は“見る”という感じでした(笑)」とちょっぴり残念そう。そんな中、「お箸の持ちかたがぐちゃぐちゃだったり、麺をすくう時も1、2本ぐらいしか取らないとか」と、食べ方にはついては工夫して“ライらしさ”を追求していたと語った。
また、映画のタイトルにちなみ“新しい世界”に出会った出来事についてのフリップトークも。
杉咲は「山」と記し、板垣は「プロモーション中、ずっと『山登りしたい』っておっしゃってましたよね」と、納得。「ずっと行きたかった登山にやっと行けました。木曽駒ヶ岳という長野の方にある山に登って。すごくきつかったんですけど、山頂で食べたサラミがめちゃくちゃ美味しかった」と、杉咲は目を輝かせる。
南が挙げたのは「コーヒー」。高校を卒業したばかりの南は、最近ようやくコーヒーが飲めるようになったそうで、「現場でスタッフさんに勧められて飲んでみたら美味しかった」と笑顔。「アイス? ホット? ラテ?」と細かく知りたがる松井に、「何を掘り下げたいんですか(笑)!」と板垣は思わずツッコミ。
そんな板垣のトピックは、「海外での仕事」。韓国で撮影を行った際、メイクの仕方1つとってもカルチャーのギャップを感じたそうで、「まずホクロを1回全部(ファンデーションで)消されて。それで、そのホクロを活かしたい場合は上からちょんって描かれるんです」と明かし、女子陣もビックリ。
蒼井が挙げた「30歳」とは、「アズミ・ハルコは行方不明」で松居監督と組んだ頃の年齢。「30歳になった時、すごく自分の中でしっくりくる年齢になったぞという感じがありました。この劇中の3人(由嘉里、ライ、アサヒ)が過ごしたような時間を松居組のみんなと楽しく過ごしていて。同じ映画界に異業種の仲間がいるっていう心強さもあって、なんだか“自分の足で立った”という感じがして、新しい扉が開いたような気がしました」と、ある種の“青春時代”をしみじみ振り返り。それを聞いた松居監督は「家帰って泣いちゃうかもしれない(笑)」と感想を漏らし、一同の笑いを誘った。
映画「ミーツ・ザ・ワールド」
出演:杉咲花
南琴奈 板垣李光人
くるま(令和ロマン) 加藤千尋 和田光沙 安藤裕子 中山祐一朗 佐藤寛太
渋川清彦 筒井真理子 / 蒼井優
(劇中アニメ「ミート・イズ・マイン」) 村瀬歩 坂田将吾 阿座上洋平 田丸篤志
監督:松居大悟
原作:金原ひとみ『ミーツ・ザ・ワールド』(集英社文庫 刊)
脚本:國吉咲貴 松居大悟 音楽:クリープハイプ
主題歌:クリープハイプ「だからなんだって話」(ユニバーサルシグマ)
©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
記事提供元:テレ東プラス
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