師匠・中嶋常幸との約束を胸に 初出場・長﨑大星が4位発進「いい形でできた」
イチオシスト
<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日◇23日◇エミレーツ・GC(アラブ首長国連邦)◇7289ヤード・パー72>
今大会初出場の16歳・長﨑大星が、日本勢最上位タイとなる5アンダー・4位タイの好発進を決めた。
前半2番でボギーが先行したが、その後は5メートル前後のチャンスを決め続けて6バーディを奪い、リーダーボードを駆け上がった。
「パッティングが入った」と好スコアの要因を挙げる。4つあるパー3のうち3つでバーディを奪うなど、上りの安全なラインにつけられるショットの好調ぶりも光った。
ドバイの最高気温は35度。日差しは強く、外にいるだけで汗ばむほどの陽気で、体感温度はそれ以上だ。特に遅めのスタートとなった長﨑は「暑さ対策が重要だと感じました」と話すほど、灼熱の中でのプレーとなった。
自身のプレースタイルは「メリハリ」のあるゴルフ。その言葉どおり、攻めと守りを織り交ぜたマネジメントを徹底した。フォローの風が吹き1オンも狙える17番では、組で唯一刻みに徹し、続く18番パー5では果敢に2オンを狙った。
首位とは1打差の好位置。「いい形でできたんじゃないかと思います」と納得の表情を見せた。「あすも手堅くラウンドをして落とさないように頑張りたい」と気を引き締める。
今大会の優勝者には来年の「マスターズ」出場権が与えられる。長﨑は今年までマスターズの解説を務めていたレジェンド・中嶋常幸が主宰するトミーアカデミーの門下生で、「一緒にマスターズへ行く」という約束を交わしている。
優勝者特典としてマスターズ切符が用意された今年の「日本オープン」にも出場し、4日間を戦い抜いた。師匠との約束を果たすためにも、この大会ではより一層力が入る。(文・齊藤啓介)
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