渋野日向子は河本結と大里桃子との黄金世代ペアリングを大歓迎 「今の私が目指すべき2人。でも、負けたくない」

<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 事前情報◇22日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>
3週連続の日本ツアー出場となる渋野日向子は、予選ラウンドの2日間を同じ黄金世代の大里桃子、河本結と同組で回る。大里とは2020年「大王製紙エリエールレディス」予選ラウンドの2日間以来7度目、河本とは21年「アクサレディス」初日以来4度目のラウンドだが、3人が同じ組になるのは今回が初めてだ。
「まさかね。すげえ、おもしろい組だと思った。チョー楽しみです」
渋野は初の“3人タッグ”を至極シンプルに喜んだ。同じ1998年度生まれで、プロテスト合格も同じ2018年。渋野と大里は2度目の挑戦、日体大に在学中だった河本は初めての受験での“サクラサク”だった。それから7年後に実現した同一組だが、悩める渋野にとっては同学年で同期という関係以上の刺激に満ちた2日間に胸は高まっている。
「結ピーの強気な姿勢だったり、桃子の去年のサントリーレディスの優勝だったり、2人とも這いあがってきている。なんて言うか、強さがより増した選手だと思う。3人ともゴルフの色が違うし、ホント楽しみ」
大里は持ち球をドローからフェードに変えて1年弱の昨年6月の「宮里藍 サントリーレディス」で3年ぶりのツアー通算3勝目を挙げた。河本は昨年の「NEC軽井沢72」で5年ぶりの優勝を果たし、今季は渋野が予選落ちした2週前の「スタンレーレディスホンダ」で初の年間複数回Vとなる今季2勝目を挙げた。ともに低迷の時期を乗り越えての復活Vが、今の渋野には刺さりまくる。
「2人はより強くなった。今の私が目指すべき2人なんです。勉強したい。でも、負けたくない。同級生(同学年)だし、同期だから」
近年の女子ツアーは世代別では歴代最多の54勝を誇る黄金世代が引っ張ってきた。そのうち渋野は6勝をマークしているが、最終日に8打差を逆転した19年9月の「デサントレディース東海クラシック」は初日に新垣比菜、原英莉花と回り、同じく最終日に2打差を逆転した同年11月の「大王製紙エリエールレディス」は予選ラウンドで小祝さくら、勝みなみの黄金世代の仲間たちと同組だった。
渋野にとっては、有形無形の力となる黄金世代ペアリング。自身11度目となる今回も復活のトリガーとなる”チョー楽しみ”な結果が待っているはずだ。(文・臼杵孝志)
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