タフな3連戦に「目の奥がジンジン」 勝みなみが2カ月半ぶりの帰国でやりたいこと
<BMW女子選手権 最終日◇19日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
勝みなみは最終日に少しだけ違和感を覚えた。「スコアはきのう、おとといよりは良かったけれど、一番しっくりこない一日だった」。初日と同じく今週ベストの「68」で回ったが、トータル12アンダーで順位はやや後退。24位タイで大会を終えた。
前半5番でボギーが先に来る展開。「イヤだな~と思いながら回っていました」と、練習場からイマイチだったフィーリングを取り戻そうとした。16番で2打目を1メートルにつけてバーディ。17番パー5では5番ユーティリティで8メートルに2オンし、イーグルを奪った。「マヤ(・スターク)が先に打って入れてくれた。同じくらいのラインで“ラッキー! ありがとう!”って」と終盤に伸ばした。
それでも18番では、2打目が左10メートルほどについてガックリ。「あれ? みたいなショット」に首を傾げた。ただ、「ドライバーもすごくいいし、スイングも悪くないので、構えとかリズムがちょっとだけ違うのかな。あまり気にせず」。修正点を出しつつ、1週間のオフへと入る。
この3連戦はかなりタフだった。ハワイでの「ロッテ選手権」では最終日最終組入りで3位、先週の「ビュイックLPGA上海」では5ホールに及ぶプレーオフに惜敗して2位だった。「いまホッとして、目の奥がジンジンいっている。たぶん疲れは溜まっている。早く日本に帰りたい(笑)」。2カ月半ぶりの帰国を待ち焦がれていた。
「体のコンディションを整えつつ、リフレッシュできれば」と話すなか、真っ先に向かいたいのは携帯ショップ。約1カ月前に画面に線が入って使えなくなったスマホを直したい。普段から持ち運んでいるiPadを代わりに使用し、これは便利だったが、「コースに出たりすると、どこにいるか分からない(連絡がつかない)。お母さんが一番困ったんじゃないかな」と申し訳なさそう。落とさないように、次は「手に収まるサイズ」にすることを検討中だ。
オフを過ごせば、アジアシリーズ2試合、フロリダでの2試合とシーズン最後の連戦に向かう。年間女王がかかる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」の初出場も決まっており、「楽しんでいけたらいい。賞金も大きいし、みんなができれば勝ちたいと思っている試合。わたしも勝てるように頑張りたい」と意気込む。
さらに、『11月11日時点の世界ランキング上位50位までのJPGAの会員』の資格で、日本ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」へ出場することも、スケジュールに入れた(勝は現時点で35位)。米3年目のシーズンを締めくくる“5連戦”の前に、まずは日本の秋を楽しむ。(文・笠井あかり)
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