特定小型原付×4輪EV「CURIO Q1」最新プロトタイプをジャパンモビリティショー2025で初公開
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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株式会社キュリオは、電動モビリティ「CURIO Q1」の最新プロトタイプをジャパンモビリティショー2025で初公開する。同車両は特定小型原付規格に適合する一人乗り4輪モビリティとなっており、シニア向けだけでなく観光やゴルフ・宅配などの業務用途まで幅広いシーンでの利用を想定して開発されたもの。今回はプロトタイプ「#5号車」を展示する予定となっており、市販化は2026年夏以降となる見込みだ。
【免許返納後の新しい選択肢】免許不要の4輪モビリティ「CURIO Q1」Japan Mobility Show 2025で初公開。
あなたの5kmが、自由に変わる。高齢化社会の移動課題解決を目指し、シニアから観光、デリバリーまで幅広く対応。ラストワンマイルに新しいモビリティの選択肢を。
株式会社キュリオ(本社/岐阜県岐阜市)は、近距離移動に特化した新しい4輪パーソナルモビリティ「CURIO Q1」の最新プロトタイプを、2025年10月29日より東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025(JMS)」にて初公開します。
Q1は、自転車でもクルマでもない、これまでにない電動モビリティです。「特定小型原動機付自転車」という新しい規格に基づき、免許不要で歩道走行にも対応。シニアの日常移動手段としての使いやすさを重視しながら、配達などの業務利用にも対応する汎用性を備え、さまざまな場面で活躍します。
近距離の移動に、もっと自由を。もっと楽しさを。本製品は、大手自動車部品メーカーである豊田合成株式会社(本社/愛知県清須市)の技術支援を受けて開発されました。
・URL/https://ridecurio.jp/
開発の背景
地方都市での高齢者の移動課題を解決するため、免許返納後でも安心して乗れるモビリティの開発を目的に、2023年にプロジェクトを開始しました。
この社会的課題に応えるべく、キュリオは豊田合成の技術支援のもと、特定小型原動機付自転車規格に適合する安全性を確保しながら、操作性・安定性・信頼性の向上を高めるべく、開発を進めてきました。
これまでに、#1号車から#4号車までの試作車を製作し、それぞれの段階で改良を加えてきました。
今回のJapan Mobility Show 2025では、これまでの知見を集約した最新のプロトタイプ「#5号車」を展示予定です。
特にハンドル設計では、直感的な操作を可能にするオリジナルハンドルを開発。クルマに近い操作感とスムーズな乗り換えを実現しています。また、車両の乗用車向け大型試験施設での走行安全検査や、自治体において実際の高齢者の試乗会を実施しながら開発を進めてきました。
実際の使用環境やユーザーの声をもとに改良を重ねることで、Q1は幅広いユーザー層に対して「安心の品質」と「扱いやすい運転体験」を両立させた実用性の高い新しい移動手段としての完成度を高めています。

特徴
当初は、免許返納後の高齢者が安心して乗れる移動手段として開発をスタートしましたが、試作・試乗を重ねる中で、ゴルフ場や宅配業務など、想定を超える用途の広がりが見えてきました。Q1は、社会課題へのアプローチから生まれた一台でありながら、日常にも業務にも柔軟に対応できる汎用性を備えています。
Q1は、5km圏内の近距離移動に最適な新ジャンルのモビリティとして、以下5つの特長を備えています。

(1)免許不要 × 4輪安定 × 歩道走行可
特定小型原動機付自転車の新ジャンルとして、免許不要で運転可能。4輪構造による高い安定性に加え、歩道通行モード(最高速度6km/h)に切り替えで歩道走行にも対応。

(2)自動車ライクな手元操作ハンドル
手元にアクセル、ブレーキを配置し、誰でもやさしく操作できる設計で。Q1ならではの直感的な運転体験を提供。

(3)コンパクトサイズと積載力
観光・宅配・シニアの移動支援など、個人でも法人でも活用可能。荷物 を運べるスペースと扱いやすいサイズで、日常にも業務にもちょうどいい一台。

(4)OEM・ODMプラットフォームとしての展開
自動運転技術や外装開発を行う企業へのベース車両供給が可能。柔軟なカスタマイズにも対応。

(5)EVとしての高い経済性
家庭用100Vで充電可能。電気代は約120円で50km走行でき、日常使いにも最適。
主な利用シーン
Q1は、個人利用から業務用途まで、幅広いシーンでの活用が期待されています。
・免許返納後のシニア向け移動支援
運転経験がある高齢者にも安心して使える設計で、日常の移動手段として活用可能。
・観光地でのシェアリング利用
特に外国人旅行者に向けて、日本の免許不要で利用可能。観光地での移動手段として注目。
・都市部での宅配・フードデリバリー
小回りの利く車体とEVの経済性により、都市部での短距離配送に最適。
・ラストワンマイル配送
都市部や離島などでの小口配送に対応。物流の効率化に貢献。
・テーマパーク・大型ホテルでの従業員用モビリティ
広い敷地内でのスタッフ移動に最適。業務効率の向上に寄与。
・ゴルフ場での一人乗りカートとしての活用
操作性に優れ、軽量なためフェアウエイの芝を傷めずコース内の乗り入れも可能。
・離島・地方でのEV利用
家庭用100Vで充電可能なEVとして、リース・サブスクリプション型商品として展開可能。

日常生活での利用

観光での利用

配達などの業務での利用

一人乗りゴルフカートとしての利用
コンセプト
「あなたの5kmが、自由に変わる。」
「モビリティに、新しい選択肢を。」
Q1は、都市にも地方にも、便利で楽しい近距離移動を提供するこれまでにないモビリティです。
自転車やクルマに代わるこれまでにない新しい選択肢として、安全性・操作性・経済性を兼ね備え、日常の移動をもっと身近で、もっと自由なものにします。
車両仕様
・全長/175cm 幅/59cm 特定小型原動機付自転車規格
・最高速度/15km/h
・モーター/600W
・バッテリー/鉛蓄電池
・充電方法/AC100V(家庭用コンセント対応)
・フル充電時間/約6時間(目安)

#5プロトタイプ

ルーフ・ウインドスクリーン装着

デリバリー仕様
Japan Mobility Show 2025について
Q1は、2025年10月29日より開催されるJapan Mobility Show 2025にて初公開されます。
本展示では、開発段階のプロトタイプを公開し、市販化は2026年夏以降を予定しています。これまでの試作と走行試験を経て完成した最新の量産前プロトタイプ「#5号車」を展示し、製品の完成度と市場投入への準備状況をご覧いただけます。Q1は、特定小型原動機付自転車という新たなカテゴリにおいて、近距離移動ニーズに応えるこれまでにない新しいモビリティの選択肢として、高い市場ポテンシャルを有しています。
展示会では、販売・メンテナンスに協力いただけるパートナー企業の募集に加え、資本・業務提携に関心のある投資家・事業会社の皆様との商談も進めてまいります。
[展示情報]
ジャパンモビリティショー2025
・会期/2025年10月29日~11月1日
・会場/東京ビッグサイト 西展示棟 スタートアップゾーン
・ブース番号/西2ホール1F 移動-8・9
代表コメント

株式会社キュリオ/代表取締役 高橋陽介
時速6kmの電動カート「SCOO」を販売する中で、「もう少し速度が速く、行動範囲を広げられる移動手段がほしい」という声を多くいただいてきました。そうしたニーズの高まりとともに、特定小型原付という新しい制度が誕生し、そのタイミングで本プロジェクトが始まりました。
私たちはこれまで、ベビーカーや電動カートなど、“人の移動を支えるプロダクト”をつくり続けてきました。その経験を活かし、免許がなくても安心して使える新しいモビリティを通じて、誰もが「自分の足で動く喜び」を感じられる社会の実現を目指しています。
また、電動化を進めることで環境への負荷を抑え、地域の中で持続可能な移動手段を広げていくことも、私たちの重要な使命です。
現在は2026年秋の販売開始を目指し、最終量産前のプロトタイプ開発を進めています。今後は、地域ごとのニーズに応じた展開モデルを検討しながら、販売パートナー・出資企業・VCとの連携を加速させ、より多くの方に“やさしい移動のかたち”を届けてまいります。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社キュリオ
・TEL/058-213-7363
・FAX/058-213-5388
・Mail/info@curio-inc.co.jp
・営業時間/10:00~17:00(年末年始、土日祝日を除く)

リリース
株式会社キュリオ(2025年10月16日発行)
記事提供元:バイクブロスニュース
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