上海大会で異例の特別措置 ツアーのミスで出場機会逃した選手に「LPGA特別出場枠」
<ビュイックLPGA上海 事前情報◇6日◇チージョン・ガーデンGC(中国)◇6703ヤード・パー72>
今週から米国女子ツアーは秋のアジアシリーズが始まる。ポイントランキング上位者のみが出場できるエリートフィールドで、予選落ちなしの4日間大会。中国、韓国、マレーシアと続き、最後には日米共催「TOTOジャパンクラシック」(11月6~9日/滋賀・瀬田GC)が待つ。
各大会の出場枠は米ツアーメンバーと開催国ツアーメンバーにそれぞれ割り振られ、初戦「ビュイックLPGA上海」のフィールドは米ツアー62人、中国メンバー15人、推薦4人の計81人になる……はずだった。ところが、『LPGA Special Exemption(LPGA特別免除)』としてヒラ・ナビード(オーストラリア)がエントリーし、出場選手は82人となった。
米ゴルフフィークは先月16日、LPGAがツアーメンバーにメモを送付し、今季初めに発生したミスで出場機会を失った選手を助ける措置として、同大会の出場枠が1名拡大されることを伝えた、と報じている。
そのミスとは今年3月のこと。ソフィア・ポポフ(ドイツ)が出場優先順位リストに基づき、「ファウンダーズカップ」「ホンダLPGAタイランド」「HSBC女子世界選手権」に出場したが、その後、そのリストの順位が誤っていたことが発覚。ポポフが獲得したCMEポイントははく奪となり、獲得した賞金なども順位に反映されないことになった。
ポポフが本来出場資格のない3大会に出場したことで、ファウンダーズカップでは馬場咲希、ホンダLPGAタイランドではナビード、HSBC女子世界選手権ではチェン・ペイユン(台湾)が出場機会を逃したことになった。馬場はこのツアーのミスが発覚した後、「ゴルフでは、不運もミスもすべて受け入れてプレーするしかない! でも、チャンスはまた必ず巡ってくると信じています」とSNSを通じてコメントを発表した。
そして今回、出場機会を逃したナビードへの特別措置として、ホンダLPGAタイランドと同様の予選落ちのない4日間大会への出場権が与えられた。馬場とチェンはランキングによってすでに同大会の出場権を得ていたため(チェンはエントリーを見送っているが)、3選手のうちナビードのみに異例の措置が取られた形となった。
同大会には日本勢は馬場のほか、畑岡奈紗、勝みなみ、吉田優利、竹田麗央、山下美夢有が出場する。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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