身長157センチ・体重48キロで平均250ヤード! 篠崎愛の飛ばしの秘訣はタテに上げてヨコから下ろすことにあった【プロコーチが解説】
第2回リランキングで24位に入り、今シーズン残り6試合の出場権を(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯を除く)の出場権を手にした篠崎愛。身長157センチ、体重48キロと細身ながらも、ドライビングディスタンスは244.83ヤードで26位(9/29時点)と、飛ばしに定評がある。初優勝が待たれる彼女のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏に解説してもらった。
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細身ながらも飛距離が出る篠崎さん。ドライバーでもインパクトでのハンドファーストが強いことが特徴です。ロフトが立ってボールを押さえ込むので、しっかりとエネルギーを伝えられ、強いボールで飛ばせます。
これを可能にしているのが、バックスイングはアップライト、ダウンスイングではフラットと、クラブを右回りに使っていること。そうすることで、クラブの運動量が大きくなります。また、インパクト付近では左手の親指を下に向けて(ボール方向)腕をローリングさせるので、ハンドファーストに。シャフトのしなりもうまく入っていて、エネルギーをうまく伝えられています。
クラブを積極的に動かしながらも、安定させる要素は右ヒジの使い方にあると思います。トップでは少し左足体重っぽくなり、右ヒジが体から離れますが、ダウスイングからは離れていた右ヒジを体の近くへグッと引きつけます。ヒジが体の近くにあれば、手打ちなどにはならず、スイング軌道も安定するんです。
大きく動かしながらも再現性を高めるには、「こう動かせば大丈夫」と思えることが大切になってきます。篠崎さんのスイングからは、右ヒジの動きに高い再現性が見られると共に、豊富な練習量、優れた感覚があることも感じさせます。
■篠崎愛
しのざき・まな/1997年生まれ、栃木県出身。20年に5度目の挑戦でプロテストに合格。22年、ステップアップツアー「宍戸ヒルズレディース森ビルカップ」でプロ初優勝。今季はQT3位の資格で開幕戦から出場し、第1回リランキング、第2回リランキングをともに24位で突破。平均約250ヤードの飛距離が魅力。サーフビバレッジ所属。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
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