山下美夢有の弟・勝将が初のトップ10入り 姉の教えを守り「パットはカップをオーバーさせる気持ちで」
<パナソニックオープン 最終日◇28日◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)◇6993ヤード・パー71>
ルーキーの山下勝将(まさゆき)が6バーディ・1ボギーの「66」で回り、トータル15アンダーで7位に入った。
地元・大阪での自身4戦目は初日50位から始まり、2日目にツアー自己ベストの「65」で13位に浮上した。4日間すべて60台で回り、3日目の20位から順位を上げて初のトップ10入り。初めて予選を通過して52位だった、前戦の「Sansan KBCオーガスタ」の“自分超え”が目標だったいう22歳は、「いい経験ができた」と喜んだ。
今週は米女子ツアーから一時帰国した1学年上の姉・美夢有が応援に訪れた。プロになってからは初めてだった尊敬する姉の“参観日”。「AIG女子オープン」(全英)を制したメジャー覇者は、次戦の「ロッテ選手権」(10月1~4日/ハワイ州ホアカレイCC)に向けて出発する3日目まで会場に足を運び、弟には「正直言うと圧を感じます」と緊張のラウンドが続いた。
姉の存在でピリッと気持ちも締まったラウンドはグリーン上のパフォーマンスが光った。4日間の平均パット数は1.6364で11位。1.80で47位だった1カ月前から格段によくなった。
理由は初日のプレーを見たあとの姉のアドバイス。『パットの距離感が全体的に弱い。カップをオーバーさせる気持ちで打たないと』。自分でも感じていたことを指摘されて、ストンと腑(ふ)に落ちた。パット数は初日の「31」から2日目以降は「26」「28」「28」に改善。しっかりカップに届かせることを意識した。
「ツアーの雰囲気にも徐々に慣れてきました。優勝はしたいけど、今年の一番(の目標)は最終QTで1位になることです」
次戦は10月2日開幕の「バンテリン東海クラシック」。初めて2週連続で挑むツアーでも、姉の教えを守って、上位を目指す。(文・臼杵孝志)
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