元女王・森田理香子、今季初戦は54位 “3冠”達成の長期計画も披露「誰もやってないですよね」
<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇21日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(愛知県)◇6600ヤード・パー72>
昨年3月に現役復帰した2013年の賞金女王・森田理香子は2バーディ・4ボギーの「74」とスコアを落とし、トータル2オーバーで今季初戦を終えた。インから出て、トータル1アンダーで迎えた16番パー3から3連続ボギー。「疲れました。最後は足が棒になった」と“ブービー”の55位に苦笑いを浮かべた。
3日間のフェアウェイキープ率は42.9%(18/42)。「フェアウェイにいかへん。景色にも負けて、自信を持って振れない」と安定性を欠いたティショットを悔やんだ。3日間のドライビングディスタンスは平均254.17ヤードで5位と、35歳となった今も自慢の飛距離は衰えていない。
だが、ドライバーの“じゃじゃ馬ぶり”も健在。「練習でできるようになっても、コースに出るとできない」と嘆く。それでも、実戦でしか得られない収穫もたくさんあった。「まだやれる」という手ごたえもつかんだ、昨年10月の「マスターズGCレディース」以来となったツアー。「そういう感覚が体に残っているうちに、しっかり練習して次に生かしていきたい」と表情は明るかった。
今後はレギュラーツアーへの出場予定はなく、次戦は10月15日開幕の下部ステップ・アップ・ツアー「ECCレディス」となる。それが終われば、来季の出場優先順位を決めるQTが控える。1次QTは11月25日からのB地区(静岡・裾野CC)にエントリー済みだ。
2018年のシーズン途中に一度は第一線から退いたが、約6年ぶりに復帰して2年目。「やっぱりゴルフが好きなんだと思う」と消えかけた情熱はこれまで以上に熱くなった。
「優勝したい。でも、あと2年くらいかかるかな」。夢はステップ、そして45歳以上が出場できるレジェンズツアー賞金女王の“3冠”。「誰もやっていないですよね。目標じゃなくて夢です」。レジェンズの出場資格を得るまであと10年ある。冗談っぽく笑ったが、その目は本気。「練習します!」と元気よく言い残して、元女王は会場をあとにした。(文・臼杵孝志)
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