シニアツアーで有村智恵ら女子プロが真剣勝負 予想以上の観客に歓喜「まさかこんなプレッシャーを…」
<ファンケルクラシック 2日目◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6986ヤード・パー72>
「ファンケルクラシック」では2022年から女子プロゴルファーによるエキシビジョンマッチを実施している。昨年までは女子のシニアプロが出場していたが、今年は30歳以上45歳未満の女子プロによるペア戦「LADYGO CUP」に出場している有村智恵、佐伯三貴、原江里菜、宮里美香、青山加織、大江香織の6人が参戦した。
エキシビジョンマッチは18日~19日(日)の2日間競技。第1ラウンドを終えて、1イーグル・4バーディ・2ボギーの「68」をマークした宮里が4アンダー・単独首位。3アンダー・2位に佐伯、イーブンパー・3位タイに原、青山、有村、1オーバー・6位に大江と続いた。
LADYGO CUP発起人の有村と原は、宮里と同組でプレー。有村は「久しぶりに江里菜と美香ちゃんと回って、『こういうところ上手いな』と感じました。まだまだ健在ですし、そういうのを見ると、自分たちもうれしくなる。すごく楽しみながらやれていました」と振り返る。かつてしのぎを削った戦友たちとのラウンドで、懐かしさと高揚感に包まれた。
LADYGO CUPは2人1組のダブルス戦だが、今回は個人戦だ。「こんなに(ギャラリーが)ついてくれるとは思っていなかったので、すごくうれしかった」と多くのファンが見守るなか、選手たちの表情は真剣そのもの。「(始まる前は)気楽だったけど、こんなに見られると思っていなかった。まさかこんなプレッシャーのなかですることになるなんて(笑)。本当のトーナメントと同じ緊張感のなかで、すごく(気持ちが)締まっていました」と、表情には充実感がにじんでいた。
以前から合同で大会を開催したいという思いがあり、今回で念願がかなった。「他のトーナメントと組み合わせて何かができないか、と考えていた。ファンケルさんからお声がけいただいたのはすごくうれしかったです」と明かす。LADYGO CUPでは一般営業のコースセッティングで試合を行っているため、今回のようにコラボしたことで、トーナメント仕様のセッティングでプレーすることができたことも刺激となった。
「(ゴルフ場で)やらせていただいているという気持ちが強くて、そこまでコースセッティングに対して見をしていなかった。男子の方々が試合をやっている前の組で回らせてもらえて、いつもとは違う環境で本当に難しかった。自分たちのゴルフへの探求心みたいなところもくすぐられたので、すごく幸せでした」と充実の18ホールとなった。
シニアツアーに出場している選手たちは、「自分たちがツアーで戦っていたときに、男子で戦っていた方々が多い」ということもあり、懐かしさもありながら、刺激を得ることができた。「シニアみたいに長年戦ってきた選手たちが活躍する場が欲しい、と思ってLADYGO CUPを立ち上げた部分もある。そういった意味では、シニアの方々がこうして頑張っている姿にすごく刺激を受けました」と話した。
首位の宮里とは4打差。「後半たくさんボギーを打ってしまって、アンダーパーで終われなかったのがすごく悔しかった。4打差ついているんですけど、あすは攻めていきたいと思います」と逆転を狙って挑んでいく。(文・高木彩音)
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