SKY-HIが熱弁「業界への問題提起」「1億投資の覚悟」 『虎ノ門広告祭』オープニングキーノート
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日本最大規模の広告クリエイティブフェスティバル『虎ノ門広告祭』が開催!オープニングキーノートには、SKY-HIさんと虎ノ門広告祭クリエイティブ・ディレクターの菅野薫さんが登壇しました。SKY-HIさんといえば、『BE:FIRST』『HANA』『MAZZEL』『Novel Core』など、人気アーティストが多数所属するBMSGのCEOを務め、自らもラッパー・プロデューサーとして幅広く活躍中です。自身の楽曲制作について問われると、「何を誰が言っているのか?というのは音楽においてとても大切だと思っています。このメッセージを“誰が”言っているのか。『BE:FIRST』が言うから意味のある歌詞。『STARGLOW』が言うから意味のある歌詞。『HANA』が言うから意味のある歌詞。そうじゃなければ、ただモノが優れているだけでは、それこそ数年でAIに取って代わられる気がします(笑)。『ロックンロール!』と僕が言うのと、内田裕也さんが言うのとではまったく違いますし(笑)。『BE:FIRST』の歌を自分が歌っても、説得力が出なかったりします。ライブでセルフカバーしても違う曲になる。それが音楽の本質だなと思うんです」と語りました。ストリーミングが発展している中、日本のアーティストは「CDをいかに売り上げるか」に注目される傾向があります。そのため、CDに様々な特典をつけて売り上げを伸ばすアーティストも少なくありません。こうした現状について「例えば『日本はストリーミング市場が小さいからCDなんだ』と言う方もいますが、そもそもこの状況だとストリーミングに関わる人が少なく、市場は大きくならないですよと。そもそもCDは“聴くため”のものなのに、(売り方によっては)買った人のお財布にも優しくない、地球にも優しくない。10年前から言われていた問題だったのに、誰も改善してこなかった。ビジネスとしての規模を大きくするため、手に取ってもらうCDの付加価値を上げることは考えなきゃいけないけど、同時にCD多売への偏重は変えなきゃいけないと思います」。2020年に会社を立ち上げて以降、自腹で1億円を投資し、オーディション『THE FIRST』を開催するなど、強い覚悟で行動してきたSKY-HIさん。そこにどんな思いがあったのか問われると「自分が大きな組織の中にいることも多かったけど、自分がそこで(業界を)内側から変えられるとは思えなくて… ある意味、自業自得なんです(笑)。アイドルグループのメンバーとして適性があると思われていたら、そこで頑張ればよかったのに、わざわざ自分の好きなアンダーグラウンド・ヒップホップの現場に行ったり。ヒップホップが好きならそれだけをやればいいのに、『ポップシーンに楔を打つんじゃ!』とロックフェスに出るようになったり。そんなことばかりやってきたので、自分は“そっちの方”が向いているのではと思いました」と振り返りました。1時間に渡ったトーク。音楽業界を変えたいという強い信念と行動力が、SKY-HIさんの原動力であることが感じられました。『虎ノ門広告祭』は、TOKYO NODEにて10月17日(木)〜10月24日(木)まで開催中。開催期間中は、カンファレンスやトークセッション、作品上映会、展示、ワークショップなど、多彩な企画が行われます。
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日本最大規模の広告クリエイティブフェスティバル『虎ノ門広告祭』が開催!
オープニングキーノートには、SKY-HIさんと虎ノ門広告祭クリエイティブ・ディレクターの菅野薫さんが登壇しました。
SKY-HIさんといえば、『BE:FIRST』『HANA』『MAZZEL』『Novel Core』など、人気アーティストが多数所属するBMSGのCEOを務め、自らもラッパー・プロデューサーとして幅広く活躍中です。
自身の楽曲制作について問われると、「何を誰が言っているのか?というのは音楽においてとても大切だと思っています。このメッセージを“誰が”言っているのか。『BE:FIRST』が言うから意味のある歌詞。『STARGLOW』が言うから意味のある歌詞。『HANA』が言うから意味のある歌詞。
そうじゃなければ、ただモノが優れているだけでは、それこそ数年でAIに取って代わられる気がします(笑)。『ロックンロール!』と僕が言うのと、内田裕也さんが言うのとではまったく違いますし(笑)。『BE:FIRST』の歌を自分が歌っても、説得力が出なかったりします。ライブでセルフカバーしても違う曲になる。それが音楽の本質だなと思うんです」と語りました。
ストリーミングが発展している中、日本のアーティストは「CDをいかに売り上げるか」に注目される傾向があります。そのため、CDに様々な特典をつけて売り上げを伸ばすアーティストも少なくありません。
こうした現状について「例えば『日本はストリーミング市場が小さいからCDなんだ』と言う方もいますが、そもそもこの状況だとストリーミングに関わる人が少なく、市場は大きくならないですよと。そもそもCDは“聴くため”のものなのに、(売り方によっては)買った人のお財布にも優しくない、地球にも優しくない。10年前から言われていた問題だったのに、誰も改善してこなかった。ビジネスとしての規模を大きくするため、手に取ってもらうCDの付加価値を上げることは考えなきゃいけないけど、同時にCD多売への偏重は変えなきゃいけないと思います」。
2020年に会社を立ち上げて以降、自腹で1億円を投資し、オーディション『THE FIRST』を開催するなど、強い覚悟で行動してきたSKY-HIさん。
そこにどんな思いがあったのか問われると「自分が大きな組織の中にいることも多かったけど、自分がそこで(業界を)内側から変えられるとは思えなくて… ある意味、自業自得なんです(笑)。
アイドルグループのメンバーとして適性があると思われていたら、そこで頑張ればよかったのに、わざわざ自分の好きなアンダーグラウンド・ヒップホップの現場に行ったり。
ヒップホップが好きならそれだけをやればいいのに、『ポップシーンに楔を打つんじゃ!』とロックフェスに出るようになったり。そんなことばかりやってきたので、自分は“そっちの方”が向いているのではと思いました」と振り返りました。
1時間に渡ったトーク。
音楽業界を変えたいという強い信念と行動力が、SKY-HIさんの原動力であることが感じられました。
『虎ノ門広告祭』は、TOKYO NODEにて10月17日(木)〜10月24日(木)まで開催中。
開催期間中は、カンファレンスやトークセッション、作品上映会、展示、ワークショップなど、多彩な企画が行われます。
記事提供元:フィールドキャスター
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