海外メジャー7勝のレジェンドが9月の国内女子シニアに“電撃参戦” 会見で語った『なぜ日本のゴルフは強くなかったのか』
米ツアー通算41勝でメジャー7勝を誇る“オーストラリアのレジェンド”カリー・ウェブが、9月3~6日に行われる国内女子シニアツアー(レジェンズツアー)の「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ 明治安田カップ」に出場する。29日には、千代田区の明治安田生命本社で会見が行われた。
「以前ほどプレーしていないから、試合の緊張感がプレーにあらわれて、その日によって調子が違う。ただプレーするのはもちろん、昔、一緒に回った選手と会えるのも楽しみ」
50歳になったウェブは、試合を翌週に控えた今の心境を明かす。現在、母国で暮らしながら、ジュニアゴルファーへの支援・育成や、コースデザインなども行う日々。今回は冠スポンサーになっている明治安田生命とアンバサダー契約を結んだ縁もあり、レジェンズツアー唯一の公式戦への参戦が決まった。
女子ゴルファーとして世界でただひとり、5大メジャーを全て制覇した実力者は「毎年2回は日本に来る。大好きな国」と話す親日家でもある。それゆえ、日本のゴルフや、選手へ送る視線も特別。オーストラリア勢とともに応援する国でもあるという。
そんなウェブは、米ツアーで今季、日本勢が5勝、メジャーで2勝を挙げる現状について「アメイジング、エキサイティング」と感想をもらす。そして「信じられない活躍ぶり。毎週リーダーボードの上に名前がある。会場ではオーストラリアの選手の応援と同時に、日本の選手も練習場やコースで見ているの。才能豊かで素晴らしいわ」と賛辞を並べた。
この活躍の要因について聞かれると、まずは同国出身で、JGAナショナルチームのヘッドコーチを務めるガレス・ジョーンズ氏の名前を挙げ、こう私見を述べる。「ジュニアの育成方法が変わってきたのではないか。(ジョーンズ氏が)トレーニングなどを変えたことが想像できる」。さらにこう続ける。
「海外ツアーに接する機会が増えることで、ジュニア時代から海外に行く準備をしながら時間を過ごせる。あとは今年は13人が(米女子ツアーに)参戦しているけど、これまでのように少人数ではないから寂しくない。仲間がいるのは大きいから。その周りの選手が優勝したり活躍することで、『自分もできる』という気持ちになる」。
この来日期間中にも食事に行くという、親交が深い宮里藍の名前も挙げ、「(宮里が)今の世代の憧れになり、みんなが頑張って今のゴルフ界を作っているのが素晴らしい」とも話す。こういった相乗効果が日本ゴルフのレベルアップにつながっていると考えている。
「これだけ長いキャリアを過ごし、これだけの結果を残せたのは幸せだし幸運」と、自らのゴルファー人生を振り返る。そしてここからは「ゴルフはエリートだけのものではなく、みんなにやって欲しいスポーツ」という考えを、ひとつでも多く現実のものにするための草の根活動も行っていくという。今回は会場となる東名厚木カントリー倶楽部がある神奈川県から、日本のファンに“世界基準のプレー”を届けてくれるはずだ。(文・間宮輝憲)
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