芥屋で発見! “かっよくて易しい”黒の4番アイアン「打感がいいし上がる」
<Sansan KBCオーガスタ 事前情報◇20日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7274ヤード・パー72>
芥屋の夏フェスが今週22日に、いよいよ開幕する。大会開催前の練習日にドライビングレンジをのぞいてみると、28歳の山田大晟が黒い4番アイアンを握っていた。
それはキャロウェイAPEXシリーズの『APEX Ti FUSION』で、430ステンレススチール鍛造ボディに、チタン鍛造フェースの組合せとなっている。「めちゃくちゃ(打感が)やわらかいし、すごく上がる! スピンが入る感じ。練習ラウンドでも使ったんですが、パー5で2オンを狙いたいときにすごく使えました」と早速コースでも試し打ちをし、好感触を得ていた。
4番アイアンはロフト角のせいもあって、“球が上がらない”“止まらない”といったイメージがもたれている。山田も以前は4番アイアンを入れていたが、「スピンが入らなくてやめていたんだけど…」とキャディバッグから抜いていたが、今回の4番アイアンには目を光らせた。
その場にいたキャロウェイのツアー担当者も山田のショットを見て笑顔でうなづく。「チタンのフェースでふつうの鉄よりも芯が少し大きくなっていて、スピンが入りやすい製造なので“ロングアイアンでも止まるよ”というアイアンです」とメリットを説明してくれた。ほかのシルバーの鉄よりも芯の幅が広めにつくられていることでや易しく、そしてスピンが効きやすいためグリーンをキャリーで狙いやすくなっている。
スピンが入ると飛ばなくなるのでは? という印象もありがちだが、「逆にスピンがないことでキャリーの距離が出せなくて飛ばないケースもあります。適正なスピンが入って上に上がって飛んでくれる感じですね」(担当者)とスピンがかかることでキャリーも伸びて止まる。長い距離のショットでは“黒のチタン”が活躍しそうだ。見た目はかっこよくて、中身はや易しい。この“イケメン”な一本が山田の力となるか注目だ。
昨季の賞金ランキングは101位で、今季は80位につける。これまでシード権を獲得したことがなく、今度こそ来季の“職場”をしっかりつかみたいところ。リランキングは48位で、第1回リランキングとなる次戦の「フジサンケイクラシック」に向けて今週の芥屋戦は大事な1週間となる。初日は午後1時25分スタートと暑いなかのティオフとなるが、暑さに負けず新兵器を駆使して、絶好のスタートを切りたい。(文・高木彩音)
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