「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」独創的な炎の描写が美しいメインビジュアル&追加キャスト&本予告映像解禁
2006年に放送された「怪~ayakashi~」の一編「化猫」から派生し、翌年にテレビアニメシリーズとして放送されて以降、根強く愛され続けている「モノノ怪」。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡る物語。その三章構成の劇場版の第2弾となる「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」が3月14日(金)より公開される。
メインキャラクターは第一章にも登場した女中・時田フキ(日笠陽子)と大友ボタン(戸松遥)。昨年末、新キャストとして、時田良路役のチョーと老中大友役の堀内賢雄が発表されたが、この度さらに5 名の新キャストが解禁された。
フキの元同僚で下級女中のサヨをゆかな、御中臈である勝沼マツの父で老中の勝沼を楠見尚己、同じく老中で表と大奥の力学を整える調整役の藤巻を堀川りょう、幕府を統べる最高位・天子の母である水光院を榊󠄀原良子、天子の正室(御台所)・幸子を種﨑敦美が務める。
〈コメント〉
ゆかな/サヨ役(フキの元同僚で下級女中)
なぜ、誰かを妬んでしまうのでしょうか。そしてなぜ、それを誰かにぶつけてしまうのでしょうか。それは自らをも飲み込むと知っているはずなのに…。美しく恐ろしいこの世界でサヨさんがどう生きたのか、別の選択があったのだろうかと、収録を終えてなお想いを馳せずにはいられないのです。あなたの心も動かせたなら幸甚です。
楠見尚己/勝沼役(御中臈である勝沼マツの父で、老中の一人)
ようこそ、妖艶 幻想 優美 儚の世界へ!権力闘争に巻き込まれた母と子の悲劇、その怨念が引き起こした大奥の惨状!そのストーリーの緻密さ大胆さにワクワクドキドキさせて頂きました。…が、何と言っても圧倒的に雅やかで妖艶で美しく大迫力の映像美に眼耳心を揺り動かされました。「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」存分にお楽しみください!
堀川りょう/藤巻役(老中の一人。表と大奥の力学を整える調整役)
元々時代劇が好きでしたので、楽しく収録が出来ました。ただ残念なことに一部別録りだったため、作品の完成版を劇場で観るのを楽しみにしています。
榊󠄀原良子/水光院役(天子の母)
水光院は天子様の母親。第二章「火鼠」では、まだ彼女の背景が明らかになっていません。そして、その背景に触れずに言葉少なに表現するのはとても難しいものでした。大奥に生きる女たちの凄まじい生き様を、華やかな色彩が美しく変容させてくれている作品です。救われる気がします。
Story
モノノ怪・唐傘との壮絶な戦いから程なくして、再び大奥に現れた薬売り(神谷浩史)。その大奥内では、先の事件の余波で変化が生じていた。総取締役だった歌山の後任となった名家の出身・大友ボタン(戸松遥)は、規律と均衡を重んじて厳格な采配を振るう。その結果、天子(入野自由)の寵愛を一身に受ける叩き上げの御中臈・フキ(日笠陽子)との間に亀裂が生じ、両者の溝は深まるばかり。天子の正室である御台所の幸子が産んだ赤子の後見人選定が進む中、フキに訪れる状況を一変させる大きな事態。表を取り仕切る老中大友にとって都合の悪い火種である “望まれぬ子”を身籠ったフキに、男たちの策謀が次々と迫る。
錯綜する思惑、やがて暴走する“火消し”の策略……。時を同じくして、突如として人が燃え上がり、消し炭と化す人体発火事件が連続して発生。モノノ怪の仕業とにらんだ薬売りは事態を収めようとするが、群れで行動し、神出鬼没の怪異に手を焼く。この怪異の正体は「火鼠」の子供たちで、彼らはただ人を襲うだけではなく同時に母を探しているようだが、本体である火鼠の母親はなかなか姿を見せない。火鼠は何故、赤子を狙うものたちを襲うのか。自らを燃してもなお止まらぬ火鼠の情念がもたらす悲劇とは。薬売りはその謎を解き、モノノ怪を斬るための三様【形・真・理】を突き止めるべく大奥に巣食う闇へと足を踏み入れていく。
「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」
キャスト:神谷浩史、日笠陽、戸松遥、梶裕貴、細見大輔、黒沢ともよ、ゆかな、青木瑠璃子、芹澤優、茜屋日海夏、森なな子、入野自由、津田健次郎、種﨑敦美、チョー、堀内賢雄、楠見尚己、堀川りょう、榊󠄀原良子
主題歌:「花無双」アイナ・ジ・エンド(avex trax)
総監督:中村健治/監督:鈴木清崇/脚本:新八角
キャラクターデザイン:永田狐子/アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一/美術監督:倉本章 斎藤陽子/美術監修:倉橋隆
色彩設計:辻󠄀田邦夫/ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D 監督:白井賢一/編集:西山茂/音響監督:長崎行男/音楽:岩崎琢
プロデューサー:佐藤公章 須藤雄樹/企画プロデュース:山本幸治
配給:ツインエンジン ギグリーボックス/制作:くるせる EOTA
Ⓒツインエンジン
記事提供元:キネマ旬報WEB
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