菅楓華が“カップ破壊”のショット・イン・イーグルに「ビックリ!」 1位に並ぶ今季11度目のトップ10入り
<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇17日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6625ヤード・パー72>
プロ2年目の菅楓華が、“強烈な一打”で今季11度目のトップ10入りを果たした。1イーグル・2バーディのトータル10アンダーで5位タイ。初優勝には届かなかったが、これで小祝さくら、佐久間朱莉に並び、今季トップ10回数はツアー1位タイに浮上した。
最初の見せ場がド派手だった。それは2番パー4。残り99ヤードの2打目が、ピンの根元に落ちると、“ギュルン”とスピンがかかり、そのままカップインした。歓声でショット・イン・イーグルを確信すると、手を挙げてよろこびを表現。「ビックリしました」という一打はカップを破壊し、その後、修復が必要になるほど強烈なものだった。
4打差を追ってスタートした最終日。「最低でも6つは伸ばそうと思っていた」というなかで、幸先のいいスタートになった。その後も、4番で残り180ヤードの2打目をベタピンにつけバーディを奪うと、7番パー4でも2メートルのチャンスをモノにし、上位に迫っていった。
ただ、後半は一転、パー行進に。「パターが決まらず、ショットの距離感も合わなかった。前半は“いけるかな”と思ったけど、悔しいバックナインになってしまいました」。歯がゆさを抱えながらのプレーで、逆転には至らなかった。
QTランキング20位で迎えた今季は、開幕戦から2試合連続で2位になるなど、優勝が期待されるひとりになっている。だが、「ショットの安定感が欠けた」と、最近は“バテ”も感じていた。ただこれで「明治安田レディス」から9位、7位、9位、5位と4試合連続トップ10入り。「いいゴルフはできました。よくなってはいます」と、今後に向け楽しみな3日間にもなった。
「大東建託・いい部屋ネットレディス」後のオープンウィークも、「どこにも行かず練習していました」と、真摯にゴルフに向き合っている20歳。その時の息抜き方法は、「家族で行くことが多かった」という晩ご飯だった。宮崎県にある実家は農家で、今はそこで作った新米と小さな炊飯器も携え転戦生活を送っている。“令和の米騒動”とも言われている状況は「大変なのは分かっています」と話すが、“パワー源”は確保できている。力を蓄え、次のチャンスをうかがう。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。