“悲劇の18番”で涙した日から1年 政田夢乃が誓うリベンジ「去年の自分を超えたい」
<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報◇14日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6625ヤード・パー72>
ちょうど1年前。単独首位で迎えた最終18番の2打目を、グリーン左手前に広がる池に落とし初優勝を逃した政田夢乃は、「あの時はガムシャラでした。改めて(会場に)戻ってきて、今年はまた新たな気持ちで」と開幕前日の心境を明かす。最後の最後に痛恨のダブルボギーを叩き、悔し涙にくれたあの日の借りを今年、返したい。
ただ「いろいろな思い出がありますね。いい思い出も、悪い思い出も。それも楽しみながら」とも話す。ここに残っている印象は、何もあのショッキングなできごとだけではない。「バーディがたくさん取れたのはいい思い出。そこはポジティブに挑みたいです」。この時の政田は3日間で17個のバーディを奪い、最多バーディ賞を獲得。賞金100万円を手にした。
結果的にこの時の2位タイが、ツアーでの自己最高位。悔しい敗戦から得たものも多く、「(当時より)少し飛距離が伸びました。(2打目以降の)番手も状況次第では1~2番手短くなってます」と成長も実感できている。『リベンジしたいか?』と問われれば、コクリとうなずく。
あの時は、池がある左サイドに切られたピンを無理に狙ったわけではなく、そこよりも少し右をイメージしたなか、クラブが噛んでしまい池へと飛び込んだ。「ああいう状況で少し緊張もありました」というのも本心。それでももがいたルーキーイヤーで、ようやく「自分らしいゴルフができた」という試合でもあった。この日のプロアマでも、当然ながら“因縁のホール”をプレー。ピンは右に切られていたが、しっかりと落ち着いたセンターを狙った。
今季は7月の「ミネベアミツミレディス」で6位になり、ようやく初のトップ10入りを記録。まだメルセデス・ランキングはシード圏外の65位だが、「ようやく調子も上がりつつあります」と、いい手応えも得られている。「去年の自分を超えたい」。25歳は、その言葉に力を込めた。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。