「親のスマホ講座」は帰省の恒例行事?実は「面倒」と「親孝行」の狭間で揺れる本音
実家を出て暮らす人にとって、帰省は久々に家族や親戚と再会し、交流できる貴重な機会です。一方で、なぜか毎回“ITサポート係”にされてしまう人も少なくないのではないでしょうか。AlbaLinkが実施した「帰省するとやらされることに関する意識調査」では、親や祖父母からのスマホ操作に関する相談が定番化している現実が明らかになりました。今回はその実態と本音について見ていきましょう。

デジタル時代の帰省あるあるはスマホサポート?

AlbaLinkが、全国の男女500人を対象に「帰省するとやらされることに関する意識調査」を行ったところ、上位にあがったのは「家の掃除(22.2%)」「食事の準備(15.8%)」といった定番の家事。そんな中、第3位にランクインしたのが「スマホの使い方を教える(15.4%)」という、デジタル時代ならではの回答だった。
実際に寄せられた声には、「両親のスマホに届く迷惑メールの削除やブロックなどの設定を頼まれる」「実家のWi-Fi設定やスマホの使い方教えている」「母が機械音痴なため、スマホの操作を代行している」といった具体的なサポート内容があがり、操作がわからないまま放置されていたスマホのトラブルやアプリの設定の手伝いが、帰省のたびにまとめて依頼されるようだ。しかし、スマホに不慣れな親世代・祖父母世代にとって、スマホの扱いに慣れている若者は頼れる存在だからこそ、子どもに助けを求めるのも無理はないと考えられる。
面倒?親孝行?帰省者のリアルな本音とは

こうしたスマホの使い方を教えることについて、実際に帰省している人たちはどう感じているのだろうか。「帰省するといつもやらされることへの本音」についての調査によると、最も多かったのは「面倒だと思う(27.4%)」という回答だった。「毎回スマホの使い方を聞かれるが、何度教えても同じことを忘れられてしまう」「ゆっくり休みに来たはずが、結局ずっと作業を頼まれていて疲れる」など、正直な声が目立つ結果となった。特にIT関連のサポートは、「前回も教えた」「毎回覚えようとしない」といった徒労感につながりやすく、ストレスになるケースもあるようだ。
一方で、「できて嬉しい(19.8%)」「恩返し(7.6%)」「積極的にしてあげたい(7.0%)」というポジティブな意見も少なくない。中には「喜んでもらえるのがうれしい」「自分にできる親孝行の形だと思っている」といった、自発的に対応しているという声もあり、帰省者の中には家族サービスの一環として前向きに取り組んでいる人も多いようだ。
スマホ指導という行為ひとつをとっても、面倒くささと優しさが入り混じった感情が帰省者にあることがわかった。スマホを通じたコミュニケーションが、いまの帰省を象徴する光景になっているのかもしれない。
出典:【株式会社AlbaLink】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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