最大ピンチの16番は「ビビりました(笑)」 川崎春花が今季3勝目で全英へ弾み
<CAT Ladies 最終日◇18日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>
国内女子ツアーの最終ラウンドが終了した。単独トップで出た川崎春花が4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。大会タイとなるトータル13アンダーで今季3勝目、ツアー通算5勝目を果たした。初日から首位を守り切る完全Vを自身初めて達成した。
2日目までに築いたリードで試合を優位に進めた。前半は後続の選手たちがイーグル、バーディの乱れ打ちで順調にスコアを伸ばした。それでも川崎は動じず、前半を3バーディ・1ボギーで折り返し。2位以下との差を4打に広げた。
2日目に「ラッキー」なチップインバーディを奪った16番パー4では、この日最大のピンチを迎えた。「あれは…ダメです。セカンドが厚く入って飛んでしまった」とグリーン奥の「外したらいけないところ」に外した。
ピンのニアサイドとあって難しく、「アプローチはビビりました(笑)」。ショートして傾斜を手前に転がり、元の場所までボールが戻るか、と一瞬ヒヤっとするアプローチになったが、なんとかグリーンをこぼれることなく、2パットでボギーにとどめた。
ライバルたちが後半で伸ばしあぐねて、終わってみれば2位と3打差をつけたが、「後半に入ってバーディが取れなくて、先にボギーが来てしまって」と苦しいバックナインになった。「まだまだ頑張らないといけないなと思うんですけど、それでも落ち着いてプレーできたことは良かったです」と人なつっこい笑顔で勝利を喜んだ。
世界ランクの資格繰り下がりにより、22日(木)開幕の海外女子メジャー「AIG女子オープン」(全英)にも出場が決まっている。大きく弾みをつけて2年連続2度目の大舞台へ。京都出身の21歳“はんなり春花”が、今季3勝目を手土産に海を渡る。
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