1イーグル7バーディで“65” 勝みなみがメジャー優勝争いに急浮上「自分を褒めたい」
<AIG女子オープン 3日目◇2日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
1バーディ・2ボギーと1つ落として迎えた前半6番パー5。ここから勝みなみの快進撃は始まった。残り250ヤードの2打目を、3番ウッドでピン上4メートルにつけ、下りのフックラインを決めてイーグルを奪取。「人が変わったように」、続く7番もバーディとして、ここから1ホールおきに“〇”をスコアカードに記入した。
この日難易度3番目の17番では、打ち上げで落としどころが見えないグリーンに対し、花道も利用してピン横2メートルにピタリ。「完ぺきでした。(グリーン)左手前のバンカーの右を行けばいい、というイメージだけした。あんなに近くに寄ると思わなくてビックリ」。丁寧に流し込み、これが7つ目のバーディになった。
奪ったバーディのなか、最も長かったパットは6メートル。それ以外はすべて3メートル前後だった。「ショットで掴んだバーディが多い。メジャーでは初めてなんじゃないかな。いいリズムで回れたし、気持ちも乗っていたし、ひさしぶりにこんな思いをした。きょうは自分を褒めたい」。勝の言葉を借りれば「パターは水物」。だからこそ、ショットでチャンスを次々と作り出すことができて、気持ちがいい。
1オーバーで第2ラウンドを終えた直後は、暫定カットラインに1打及ばず、「あした、もしあったら頑張りたい」と言葉は控えめだった。だが、強風下でカットラインは下がっていき、35位で予選を通過。そして3日目の朝、「(スイングの)フォローだけを意識して。それが球を押せたみたい」とふとした“気づき”でショットに好感触。パーオン率は83%(15/18)で高水準だった。
ムービングデーに1イーグル・7バーディ・2ボギーの「65」をたたき出し、単独首位に立つ山下美夢有と3打差の4位タイに急浮上。優勝争いに加わった。「いままでメジャーでこういう戦いができなかったので、すごく楽しくラウンドできました」。「65」はメジャー全5大会における自己最少スコア。自然と笑顔もこぼれる。
最終18番で2メートルのバーディパットを決められなかったのが心残りだが、「その悔しさをあした生かせるように」と発奮材料にする。最終組の1つ前でプレーする全英最終日。「嵐みたいな日になる天気予報だけど、また面白くなるなと思いながら。楽しいゴルフができればいい」と見据えた。(文・笠井あかり)
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