Suica改札の「ピピピッ」は残高不足の合図?“音”に隠されたメッセージとは
JR東日本の「Suica」を使って自動改札を通過するとき、いつもと違う音がしたことはありませんか? 実はそれ、Suicaの「音声案内」機能がオンになっていて、残高不足や定期券の期限などを知らせてくれているのかもしれません。

改札機でいつもと違う音がするならSuicaの「音声案内」が働いている!
JR東日本の交通系ICカード「Suica」には、改札を通過するときに残高や定期券の期限の状況を知らせてくれる「音声案内」機能が搭載されているのをご存じでしょうか?
Suicaを購入した時点では音声案内機能はオフになっていますが、ある手続きをすれば有効になり、Suicaをタッチしたときにいろいろな音でお知らせしてくれるんです。
●JR東日本「改札機通過時の音声案内」は→こちら
■改札機通過時の音声案内
【オフのとき】
・定期券通行可→「ピッ」
・定期券通行不可→「ピー」
・Suica残高通行可→「ピピッ」
・Suica残高通行不可→「ピー」
【オンのとき】
・定期券の有効期限が12日を超える場合→「ピッ」
・定期券の有効期限が12日以内→「ピッピッ」
・定期券で通行不可→「ピー」
・Suica残高1,000円超→「ピピッ」
・Suica残高1,000円以内→「ピピピッ」
・通行不可→「ピー」
・読み取りに不具合があった場合→「ピピピピピ」

この音声案内機能をオンにするには、カード型SuicaとモバイルSuicaでそれぞれ方法が異なります。
まず、カード型Suicaの場合は駅係員に「音声案内機能を使いたい」と申し出ることでオンにしてもらうことができます。
もちろん、みどりの窓口でもオンにすることも可能ですが、残念ながら、この機能は自動券売機ではオンにできません。
●JR東日本「Suica残額が少なくなったことをお知らせするサービスはありますか。」は→こちら

モバイルSuicaの場合は、ユーザー自身で切り替えることができます。変更方法は、モバイルSuicaを起動したら「会員メニュー」→「Suica管理」→「その他の設定」へ進みましょう。最後に「音声サービスの利用」をオンにすれば完了です。
モバイルSuicaで音声案内をオンにする方法


Suica以外の交通系ICカードにも音声案内機能はあるの?
Suicaには音声案内機能があるとお伝えしましたが、ほかの交通系ICカードでは利用できないのでしょうか?
まず、首都圏の地下鉄やバスを中心に利用可能な「PASMO」も、Suicaと同じように音声案内機能は利用可能です。
初期状態ではオフになっていますので、カード型PASMOは駅係員に相談すればオンにしてもらえますし、モバイルPASMOはスマホの設定からオンにできます。
モバイルPASMOで音声案内をオンにする方法


全国のJRの交通系ICカードでは、JR東海の「TOICA」、JR九州の「SUGOCA」などにも音声案内機能はあり、初期状態ではオフになっているので、駅でオンにしてもらいましょう。
私鉄では名古屋市営交通局の「manaca」、スルッとKANSAIの「PiTaPa」に音声案内機能があり、やはり初期状態ではオフになっています。
なお、JR西日本の「ICOCA」にも音声案内機能はありますが、こちらは初期状態でオンになっているようです。
●JR西日本「自動改札機ご利用時の案内音について」は→こちら

まとめ
いかがでしょうか? 今回はSuicaの「音声案内」機能について紹介しました。残高不足や定期券の有効期限などを音で知らせてくれるのは、なかなか便利なサービスですよね。
とくにモバイルSuicaなら、自分のスマホで簡単に設定できるので、ユーザーなら、ぜひ一度試してみてください。
また、ICOCAでは最初から音声案内機能がオンになっていますが、交通系ICカードごとで音声案内機能の仕様は違うので、Suica以外のユーザーも、音声案内機能が使えるかどうか駅で確認してみるといいでしょう。
記事提供元:スマホライフPLUS
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