「寝ても疲れが取れない…」9割超が悩む“睡眠の敵”はスマホのブルーライト!?
多くの人が日々感じている睡眠への悩み。その背景には、スマホやテレビなどのデジタル機器から発せられるブルーライトの影響があるかもしれない。LG Display Co., Ltd.の調査では、9割以上が何らかの睡眠の悩みを抱えており、生活習慣や環境との関係が浮き彫りになった。今回はその実態について深掘りしていこう。

9割超が睡眠に悩みを抱えている!1位は「寝ても疲れが取れない」


LG Display Co., Ltd.は2025年7月3日~4日にかけて、全国の20代~50代の働く男女649名を対象に「睡眠とブルーライトに関する調査」を実施した。調査では、9割以上が「睡眠に悩みがある」と回答。「悩みはない」と答えた人はわずか6.8%にとどまった。最も多かった悩みは「寝ても疲れが取れない(15.9%)」。続いて「中途覚醒(11.9%)」「寝つきが悪い(10.2%)」「夜中にトイレで目覚める(9.7%)」「日中の強い眠気(8.6%)」といった声があがった。多くの人が「寝ているつもり」でも、実際には質の高い睡眠が得られていない現状が浮き彫りになった。

一方で、良質な睡眠を得るために努力している人も少なくない。良質な睡眠のために気を付けていることについて聞いたところ「適度な運動を行う(25.0%)」「湯船につかる(22.4%)」「決まった時間に起床・就寝する(22.2%)」など、生活習慣を整える行動を挙げた人が多く、ブルーライト対策として「ブルーライトカット機能のある眼鏡を使う(9.7%)」という回答も見られた。現代人の多くが睡眠に対して問題意識を持ちながらも、なかなか根本的な改善に至っていないといえそうだ。特に、就寝前のデジタル機器の使用やブルーライトへの無意識な接触が、知らぬ間に睡眠の質を下げている可能性が高いのかもしれない。
約4人に1人はブルーライトと睡眠の関係を知らない?

続いて、ブルーライトと睡眠の関係について質問したところ、「よく知っている(16.6%)」「ある程度知っている(26.0%)」と答えた人が約4割にのぼった。一方で、「あまり知らない(16.8%)」「全く知らない(9.7%)」という人も2割を超えており、ブルーライトに対する認知には大きな差があることが明らかになった。実際に何らかのブルーライト対策をしている人は全体の39.9%。特にブルーライトカットメガネの使用者は「仕事やPC作業中(41.0%)」「スマートフォン・タブレット等の使用中(39.4%)」が多く、テレビ視聴時の使用率は比較的低かった。テレビに対して「ブルーライトの影響は少ない」と感じている人が一定数いるようだ。
実際、ブルーライトを発しているとされるデバイスの1日あたりの平均使用時間を尋ねたところ、スマートフォンが「4時間19分」と最も長く、次いでパソコン「2時間46分」、テレビ「2時間33分」、タブレット「1時間11分」と続いた。スマートフォンは自宅外でも使用されることが多く、使用時間の長さが目立つ一方で、テレビも室内での常用デバイスとして2時間半を超える視聴時間を記録しており、生活への影響は決して小さくないといえる。
スマホやテレビなど、日常的に使うデジタル機器が私たちの睡眠に大きな影響を及ぼしている昨今。ブルーライトへの理解や対策、自分に合ったディスプレイ環境の選択が、睡眠の質を左右するだろう。
出典:【LG Display Co., Ltd.】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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