強風下でカットラインはじわじわ下がり… 古江彩佳は2試合ぶり予選通過「運もあるのがリンクス」
<AIG女子オープン 2日目◇1日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
最終18番で3メートルのバーディパットを沈めると、古江彩佳は手を挙げて観客の声援に応えた。初日「70」の滑り出しから、4バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「75」と落としたが、トータル1オーバー・35位タイ。「シェブロン選手権」「アムンディ・エビアン選手権」に続きメジャーでの予選通過を果たした。
前半は2アンダーで、一時はリーダーボードの上位に名前を連ねた。だが、ティショットが右に行った10番を皮切りに、後半は5ボギーと失速。それでも最終ホールをバーディ締めくくり、暫定イーブンパーだったカットラインに1打及ばずホールアウト。後続の結果を待つことになったが、強風のなかそのカットラインはじわじわ下がり、カットはトータル2オーバー。薄氷どころか、1打の余裕を持って週末行きを決めた。
信じて打つ。それが目下のテーマだ。今季はここまで、メジャー2試合を含む4試合で予選落ちを喫し、これはシーズン自己最多。2022年覇者として迎えた前週のスコットランド大会も予選落ちだった。「(きょうは)気持ちよく振れているけれどあたりが悪い。前半の最後の方は、思いきりショットを打てなかった」と悔しさをにじませるも、開幕前に「いまの自分としては、まずは4日間を戦えるのがベスト」と話していただけに、決勝ラウンド進出は素直にうれしい。
「変わらず、風への対応やそのときの対応ができたら。運もあるのがリンクスコース。やることは変わらない」とここから上位を目指していく。
勝みなみと岩井明愛も、ともにバーディフィニッシュ。午前組だった2人は古江と同様、ホールアウト時点ではカットラインに1打足りなかったが、その順位はみるみる上がっていった。岩井の最終ホールのティショットは、フォローの風に乗って、300ヤード越えを記録。「必死すぎて…。最後もイーグルを獲るしかないという気持ちだった。惜しかったけれど、バーディで上がれてよかった。願って待つしかない」と話していたが、その心配は杞憂だった。
「ショットもパットもそこまで悪くない。ティショットからバンカーにかかるのが多いので、マネジメントをしっかりして、打つと決めたところに打つだけ」とムービングデーでの浮上を見据えた。(文・笠井あかり)
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