「パターが迷宮入りした」岡山絵里は全英首位発進→予選落ち 日本ツアー組は5人全員が週末行きならず
<AIG女子オープン 2日目◇1日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
7年ぶりの全英で、初日「67」をマークし首位発進した岡山絵里が崩れた。2日目はバーディを奪えず、9ボギーの「81」。トータル4オーバーまで落とし、予選通過を逃すことになった。
「パターがダメでした。短いパットを外して、全然スコアをつくれずでした。ショットは悪くなかった。後半は風も止んできたので、頑張ろうかなと思ったけれど、立て直せず…」
2メートルを決め切れず、1番をボギー発進。「けっこう短いのを外してからパターが迷宮入りした」と、出だし6ホールで5ボギーを喫した。強風下でもフェアウェイキープ率は79%(11/14)、パーオン率は67%(12/18)をマーク。難しいところに外してもしっかり寄せたが、肝心のパーパットが決まらなかった。
前半を6オーバーで折り返し、「気持ちも折れてしまった」。後半も3ボギーとして、最終18番では2メートルのバーディパットがわずかに右を抜けた。どこか1つでも決まってくれれば…とも嘆きたくなる一日。「(入れば)ガマンできたと思うけれど、うまくコントロールできずに終わった。ショットがそんなに悪くなかったからもったいない。パターが全てでした」と気丈に振る舞った。
「宮里藍 サントリーレディス」で2位に入り、2018年大会以来7年ぶりに、全英の出場権を得た。「いい経験にはなりました。生かせるように頑張る」。帰国してすぐ、次週の日本ツアー「北海道meijiカップ」(8~10日、北海道・札幌国際CC島松C)に出場する予定としている。
岡山に加え、佐久間朱莉、神谷そら、高橋彩華、桑木志帆ら日本ツアー勢は、5人全員が予選落ちとなった。桑木は初日に3アンダー・4位発進を決めたが、2日目に1バーディ・4ボギー・3ダブルボギーの「81」と急ブレーキ。ホールアウト後にはパッティンググリーンで何度も球を転がした。
神谷は1アンダー発進から、3バーディ・3ボギー・3ダブルボギーの「78」。今季3勝で、メルセデス・ランキング1位の佐久間は「76」「74」と苦しみ、初日終了後には「日本にいる時からショットとパッティングの調子が良くなかった。こっちに入ってきてから、調子が変えられなかった」と話していた。
高橋は2日目を3バーディ・2ボギーの「71」とアンダーにまとめたが、初日「77」の出遅れが響いた。「日本ではごまかしながらできていた部分が、海外のハイレベルななかではきかない。数字がちょっと悪い部分を“まあいいや”って思ってしまったこともあった。ダメだと気づいた。来週に向けて立て直していきたい」。
次戦のmeijiカップには、5人全員が出場予定。今大会の経験と課題を胸に、気持ちを切り替えて、北海道へと向かう。(文・笠井あかり)
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