24歳・古川龍之介が連日の自己ベスト更新で首位タイ 元賞金王キャディの存在が“大” 「実力以上にバーディやイーグルが取れている」
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 2日目◇1日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>
24歳の新鋭・古川龍之介が8バーディ・1ボギーの「64」をマークしてトータル15アンダー。河本力と並んで首位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。第1ラウンドでツアーでの自己ベストとなる「65」を出したばかりだが、連日での自己ベスト更新と週末もこの波に乗って快進撃を続けたい。
2日続けて自己ベストを更新できているのは「実力以上にバーディやイーグルが獲れているのは運がいい週」という。「チップインがあったり、長いパットが入ったり。やっぱりスコアはアプローチ、パターですね」と話す。さらに「パーキープ率が高くて普段はセーフティなんですけど、今週は岡本さんにあげてもらっています」。
今季のパーキープ率は89.869%で1位とボギーを打たない男だが、今週バッグを担ぐ岡本史郎氏は2022年に比嘉一貴が賞金王を獲得したときのエースキャディを務めるなど、通算10勝以上に貢献するベテランである。「僕はもともと『68』くらいで満足しちゃうタイプだったので、それを『まだいけるでしょ』って。完全に岡本さんのおかげだと思います」。“パーキープ王”らしく、セーフティにいかず最後まで攻めの姿勢を貫けているのはベテランキャディに頭が下がる。
古川は日本大学ゴルフ部で腕を磨き22年の12月にプロ転向。レギュラーツアー出場は23年が1試合、24年は8試合に出場。「ANAオープン」8位タイなどトップ10入りを2度経験し、賞金ランキングは81位。同年の下部ツアーの賞金ランキング23位の資格で今季は前半戦から出場権を得た。
「昨年の終盤からレギュラーに出られるようになって、少しずつ成長できていると思います」と結果から手応えを得ている。今季のフェアウェイキープ率が4位(64.706%)でパーキープとともに「曲がらないティショット」が持ち味の一つだが、この2日間は「フェアウェイに行っていない」とフェアウェイキープ率が50%で出場選手中61位。
「スコアメイクはやっぱりショートゲームですね。でもひとより林に行きにくいのは、4日間やってみたら意外と上にいることにつながるかなと思っています」と週末には持ち味を取り戻して、このまま上位にとどまりたい。
首位タイで残り2日間は絶好の好機到来。「あわよくば今週でシードを確定したり、優勝争いできたらいいなと思います。僕は緊張するタイプなのですが、岡本さんがずっと横で冗談を言っているので朝イチのティショットも緊張しないしありがたいです」。
今季下部ツアーでは初優勝を遂げている。レギュラーでも初優勝、初の優勝争いを経験するために、決勝ラウンドの緊張感も岡本キャディと乗り越える。(文・小高拓)
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