石川遼はギリギリで2試合ぶりの週末へ “木の下”からパーセーブも「自分のミスから流れが悪くなった」
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 2日目◇1日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>
令和6年能登半島震災・豪雨被災地支援などを目的に石川県では2019年以来の男子ツアーとなる今大会。もっともギャラリーを連れている石川遼は、2バーディ・2ボギーの「72」と伸ばせず、トータル5アンダー・48位タイ。予選通過ラインぎりぎりで2試合ぶりの予選通過を決めた。
インの10番から出た石川は、長いパーパットを沈めるなどピンチをしのぎながらも、18番パー5で2.5メートルの下りのパットを流し込み2つ目のバーディを奪って折り返す。後半のアウトに入ると1番のパー5で2.5メートルほど、2番で3メートルほどのバーディチャンスを逃した。
次第に流れが変わってくると5番パー4では10メートルから3パットで今大会自身初のボギーを喫する。続く6番パー5でこの日最大のピンチを迎える。ティショットは左に飛び「許容している左のミス」だったが、不運にも生い茂った木の枝の真下に止まった。アンプレヤブルも考えたが、2打目は「ユーティリティで後ろに出すだけ」と5~6ヤード後ろのラフに出す。3打目は230ヤードほどあったが、6番アイアンでグリーンに乗せると15メートルほどのバーディパットはカップをかすめて40センチオーバー。ピンチをパーでしのいだ。
最終9番パー3では、ティショットを右手前のラフに外して2打目を2メートルオーバーし、2パットのボギーと薄氷の予選通過だった。「自分のミスから流れが苦しくなってしまった。自分のミスは防げましたし、そういうところからちょっとずつ悪くなるのがゴルフ。そういうのがなければスコア的にはアンダーで回れたと思います」と一日を振り返った。
ただ、ドライバーショットは多くのホールで快音を響かせ、やってはいけない大きなミスも出ていない。「これだけドライバーの調子がいいのに、こういうゴルフになっているのがちょっと物語っている。ウェッジがよくなかったり、パー3でグリーンに乗せられていないし、アプローチがよっていないっていう展開がちょっと続いていますね、2日間は」。
首位と10打差での決勝ラウンド進出。上を目指すしかないが「まだまだ下がってもいけるので…がんばります」と自嘲気味に話したが、残り2日間も北陸地区のゴルフファンのためにも全力で戦う。(文・小高拓)
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