平均飛距離260Y超の神谷そらはミート率UPを推奨 2~3センチクラブを短く握って「曲がりを恐れず振り抜く」【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】
間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか? ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました! 毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう! 今回は平均飛距離260ヤードを越える通算3勝の神谷そら。
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ルーキーイヤーの2023年に「日本女子プロゴルフ選手権」を含む年間2勝を挙げた神谷。今季は2年ぶりに3勝目を挙げるなど、年間女王候補の1人である。神谷の魅力は、今季の1ラウンドでの平均バーディ数1位(3.8346個)が示す攻撃力で、特に飛距離は他を圧倒する。23年のドライビングディスタンス(DD)は260.82ヤードで1位。昨季は262.71ヤードと飛距離は伸ばしたがランキングは3位。今季は259.73ヤードで2位と、まさにツアーを代表する飛ばし屋である。
神谷自身は「ジュニアの頃から飛んでいた」というように飛距離で苦労したことはない。飛距離の原点は小学生時代にさかのぼる。最初に入ったゴルフスクールがジュニア向けではなく、一般ゴルファー向けで周囲は大人の男性ばかり。その大人に飛距離で負けたくないと思い、ドライバーを振っていたから「伸びたのかも」というのは有名なエピソードである。
そんな神谷に、アマチュアが1ヤードでも2ヤードでも飛距離を伸ばすコツを聞くと、「まずはミート率を上げることですね」と答える。プロアマで一緒に回るアマは、芯で当てている方が少なく、飛距離ロスをしているという。
ミート率を上げるためには「クラブを短く握って、そして曲がることを恐れずにフィニッシュまで振り切ること」という。まずは、グリップが2~3センチほど余るように握る。グリップにブランド名が入っている場合は、「下の手、右打ちの人は右手、左打ちの人は左手でブランド名を隠すぐらい」短く握るといい。
クラブを短く握った分、ボールに近づいて構えることもポイントだ。「ボールに近づいて構えることで、芯に当たりやすくなります。アマチュアの方はボールから離れて構える人も多いので…。短く持つことで毎回ボールとの距離も一定になってミート率も上がると思います」
気を付けたいのは始動だ。クラブを短く握ると軽く感じるため、手打ちになりやすい。「始動を手からではなく胸とか肩とか上半身から回して、腕が後からついてくるイメージを持ってください。ただ実際に打つときに考えると曲がってしまうので、素振りで上半身始動のイメージを固めて、実際に打つ時は頭を真っ白にして振ったら飛ぶと思います」。
実際に打つ時に体に意識を持っていくと余計な動きが発生しやすいので、あくまでも無の状態で打つこともスムーズに振り抜く大切なポイントのようだ。
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